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<<   作成日時 : 2006/07/27 22:16   >>

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靖国問題
 感想☆☆☆☆☆ 高橋哲哉 筑摩書房
 夏、正確に言うと8月15日に
 小泉総理大臣になってから、
 ここ数年騒ぎになり続けている「靖国問題」。
 自民党総裁選、つまり総理を選ぶこの夏は
 もっと騒がれることでしょうね。
 谷垣さんも靖国の話をしていましたし。
 昨年のベストセラーを遅ればせながら
 読んでみましたが、これはオススメ。
 いわゆる「靖国問題」の問題点が
 実によくまとまっています。
 新聞記事をいくつも読むよりも、
 この本1冊をオススメします。

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 ★いくつもの問題がある
 靖国問題「靖国問題」のとらえ方の特徴として、
 「感情」「歴史認識」「宗教」「文化」「国立追悼施設」
 の5つに分けたことがあります。
 要点だけをまとめてしまえば、
 「感情」では
 「戦死の悲しみを喜びに、
 不幸を幸福に逆転させる「感情の錬金術」
」。
 「歴史認識」では、
 A級戦犯合祀問題はその一部に過ぎなくて、
 「日本近代を貫く植民地主義全体との関係が問われるべきだ」と。
 「宗教」では
 「靖国神社を「非宗教化」することは不可能であること
 「文化」と「国立追悼施設」では
 靖国神社が、死者を弔う日本独自の文化のようにいっても、
 「「文化」を超えた国家の政治的遺志」に靖国神社が基づくこと。
 となり、結局は「施設を利用する政治」が問題であることを
 端的に示しています。
 具体的な部分も多くて、参考になりました。

 ★A級戦犯問題は
 一つの見識だなあ、と思ったのは、
 A級問題合祀問題に距離を置いている点です。
 「A級戦犯に主要な戦争責任を集中させ、 
 彼らをスケープゴートにする

 ことで戦争責任が不問になってしまうのではないか、と。
 天皇ばかりでなく、
 戦争を止められなかった政治家、メディア、
 そして、黙ってしまった国民の責任を
 A級戦犯に押し付けてしまって
 忘れてしまうのが本当にいいのかどうか。
 平和を考える場合には、大切な視点のような気がしました。 

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