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<<   作成日時 : 2007/03/04 21:35   >>

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フィルム
 感想☆☆☆ 小山薫堂 講談社
 「セレンディップの奇跡」というドラマ集があるそう。
 その原作ですが、しっとりした大人の短編集です。
 セレンディップとは、
 「セレンディップの3人の王子」という寓話に由来して、
 「探しても見つからない、
  価値ある楽しいものを偶然に見つける能力

 を差すセレンディピティの元になったとか。
 偶然がつむぎ出す幸せ、がテーマの作品集ですが、
 「セレンディップの奇跡」はもう一ひねりありました。

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 ★大人の短編集
 フィルムネタバレしない程度に、簡単に内容を紹介すると、
 「セレンディップの奇跡」のほか、
 同時にドラマ化された「スプーン」と
 「アウトパスト・タヴァーン」は
 飲食店が舞台になるところが共通しています。
 さらに、表題作になった「フィルム」は
 父親から残されたフィルムを小道具にした
 味のある作品でして、
 計10の短編が詰まっています。
 40歳前後の中年男女を
 主人公にした話が目立ち、
 本当の大人の男女の短編集、という展開でした。
 放送作家をしてきた著者だけあって、
 癖のある、映像的な描写が印象的です。
 
 ★セレンディップの奇跡
 「セレンディップの奇跡」のあらすじは
 40歳の誕生日、8年間付き合った乃梨子に
 突然、別れを告げられたカメラマン、堀井豊は、
 偶然、お年寄りの面倒を見ることになり、
 さらに、またであった少女に誘われて、
 ビストロ「セレンディップ」を訪れると…
 という展開でした。
 「人間には“綻び”の見え始める年齢がある
 という寂しさが不思議な出来事に出会うという
 落ちはなかなかいいものです。
 
 ★ちなみにドラマでは
 ナビゲーションは広末涼子さんです。
 「セレンディップの奇跡」は
 有坂乃梨子を木村佳乃さんが主役、
 堀井豊を柏原収史さんが演じるとのことで、
 主役の男女が入れ替わっています。
 カレー店が舞台の「スプーン」には、
 伊藤淳史さんと津川雅彦さん。
 (これはカレーを食べる話なんですか、変)
 「アウトポスト・タヴァーン」では
 沢村一樹さんが出演するようです。
 (これは不思議なアメリカの料理店の話)
 微妙な話3作をどう仕上げてくるのか、
 意外に期待してしまいました。

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