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<<   作成日時 : 2007/12/20 21:55   >>

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痴人の愛
谷崎潤一郎 新潮社 評価☆☆☆☆

忘れられつつある昭和の文豪、
大谷崎を久々に読みました。
日本文化をつづった名エッセイ
「陰影礼賛」から入ったせいか、
長編小説をほとんど読んだことがない、
という個人的には穴場の人でしたので。。
日本文化の綾をつづったイメージが強い人ですが、
この「痴人の愛」はそうとうモダンです。
「細雪」などの後期の代表作とは
かなり違ってますから、
谷崎の入門書として読めますね。

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★怪しい女性ですが
痴人の愛ネタバレ覚悟で簡単に内容を紹介すると、
カフエエで知り合った15歳の少女ナオミ。
日本人離れした容姿にひかれて、
主人公の譲治は年下のナオミと暮らし始めます。
しかし、奔放な暮らしを続けるナオミに
振り回され続ける生活ばかりで、
別れることを決意するが…
という展開です。
源氏物語の若紫と光源氏の関係が
昭和初期のモダンな空気の中では
こう変わってしまう、というすごさ。
ナオミの白い肌におぼれてしまう
主人公の視点から描いているので、
情感などが描き方もとても現代的。
何度もドラマや映画になるわけです。

★友達の関係は
ダンスホールでの踊りや
鎌倉での海水浴など
当時の風俗が伝わってきます。。、
ナオミの顔や体を譲治が剃るのは
ジレット!というのも新鮮な感じ。
一方で、距離を置いている時の
譲治にナオミがする「友達の接吻」は
なんと息を吹きかけるだけ、という代物。
しかも、このために匂いをつけていた、
という細やかさで、谷崎の腕を知りました

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