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<<   作成日時 : 2008/08/17 22:46   >>

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10秒の壁
小川勝 評価☆☆☆☆ 集英社

本当の世界最速を決める陸上競技、
男子100m。
今回のペキンオリンピックでは、
ジャマイカのウサイン・ボルト選手が
10秒69の世界新記録で金メダルでしたが、
ゴール手前はきちんと走ってませんでした。
でも、この本では、9秒50を切る可能性として、
このウサイン・ボルトの名前が出てきます。
今年の6月22日発行ですから、
まだボルトが世界記録を出す前の話。
知る人ぞ知る存在だったんですね。

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★10秒という壁は
10秒の壁―「人類最速」をめぐる百年の物語 (集英社新書 447H)ネタバレしない程度に内容を紹介すると、
オリンピックの歴史などを中心に、
男子100メートル走の記録の歴史を
コンパクトにまとめて紹介しています。
当初は、米英の100ヤード競争が中心だったため、
フランス人のクーベルタンが始めたオリンピックで
ようやく100m競走が認識されるようになったとか。
意外と近代の競技だったんですね。
そして、10秒3/5〜10秒2/5の時代から
10秒0の時代へと進んできます。
当初は5分の1秒単位だったため、
3/5という記録の時代がありまして、
スターティング・ブロックや
オーダーメイドのスパイク、
手動計時と電動計時という環境の違いを
取り上げています。
第3章は記録はどこまで伸びるのか、という予測。
そして、第四章は「日本人にとっての「10秒の壁」
という日本陸上小史となっていて便利です。

★記録はどこまで伸びるか?
過去の話が多いんですが、
将来の可能性に触れたのは第三章。
記録を左右する条件は
まず「」そして
意外にも「標高」という条件が。
さらに、肉体的な条件というのが
平均235cmというスライドを無理なく出せる選手」。
これだけのストライドを出すためには、
身長が高くなければならず、
身長196センチというボルトが
必然的に著者の理想となったわけです。
ある意味、100走は身長も必要な
時代になってしまった、ということでした。

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