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help RSS 敵あるいはフォー 現代のフライデイは

<<   作成日時 : 2009/11/16 20:29   >>

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敵あるいはフォー
 感想☆☆☆ J.M.クッツェー 白水社

柴田元幸さんが選んだ海外小説「30冊」に
入っていたのが、この「敵あるいはフォー 」。
ロビンソン・クルーソーを
現代の視点から書き直した作品ですが、
書くということを、これだけ正面から
きちんと取り組んだ小説は久しぶりです。
そこはかとない寂しさが残る小説です。
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★やる気のないロビンソン
ネタバレしない程度に簡単に内容を紹介すると、
島に漂着したスーザンは、
そこでロビンソン・クルーソーとフライデイに出会う。
だが、クルーソーはあまり覇気がなく、
フライデイは舌を切られて話せなかった。
船に発見されて三人は救出されるが、
クルーソーは船中でなくなってしまう。
ロビンソン夫人となったスーザンは、
イギリスに帰って、3人の話を書く、という
フォーという男と出会った…
と展開していきます。
ロビンソン・クルーソーを基にした
まったく別の話なんですが、
ロビンソン・クルーソーの著者、
デフォーらしき人がフォーとして、
登場してくるのが今らしい構成です。

★フライデイの深み
中でも抜群の存在感がフライデイ。
舌を切られていて、一言も話しません。
しかし、書くことはできるのでは…
ということが複線として効いてきます。
さらに、フォーが登場してからは、
書くことについてどんどん踏み込んでいきます。
「神は世界を書き続けている。
 世界とその中にあるすべてを
 書き続けているのではないだろうか?」


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