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<<   作成日時 : 2009/12/05 09:11   >>

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ガラスの街
感想☆☆☆☆ ポール・オースター 柴田元幸訳 新潮社 

ポール・オースターのニューヨーク3部作として
知られる「City of Grass」が戻ってきました。
しかも、ポール・オースターならこの人、
柴田元幸さんの翻訳「ガラスの街」として。
オースターを久しぶりに読みましたが、
残りの2作「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」も
読み返したくなりました。
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★電話の番号違いから
ガラスの街ネタバレしない程度に簡単に内容を紹介すると、
「ポール・オースターですか? 私は殺されようとしている」
深夜の間違い電話を受けた小説家クインは、
私立探偵のオースターとして事件を受け、
相手の尾行を始める。
しかし、尾行相手は不可思議な動きを続け
さらに、依頼主にも変化が現れる
…というようなあいまいな展開です。
探偵小説を装いながらも、
探偵小説ではない不思議な小説です。
3部作全てに通じるテーマ
追う者と追われる者の関係
そして書き手と読者の関係は
はっきり出ています。
作家とはまさに、書物にたぶらかされた人物ですからね
なんて、いかにもオースターですね。


★翻訳の印象は
別の方が訳した「シティ・オブ・グラス」は、
タイトルが現題のままなので、ちょっと分かりにくいんですが、
ハードボイルドを意識した硬質な感じの訳でした。
柴田さんの「ガラスの街」は
柴田さんらしい中性的な訳ですが、
かなり読みやすくなっています。
(柴田さんの昔の訳「幽霊たち」と比べてもかなり読みやすいです)
作家、村上春樹さんの翻訳の面倒を見つづけていた先生なので、
訳がだいぶこなれて来たのかもしれません。
さくっと読みたい人にもお勧めです。

★ちなみに
四つとした訳は、
「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」に比べると、
「ガラスの街」はちょっと話の筋が粗いかな、と思ったから。
ぜひ残りの2作も読んでくださいね。
「鍵のかかった部屋」のラストなんか
最高にかっこいいです。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ガラスの街は偶然図書館で見かけました。手元に文庫本があるのですが、そのうち購入したいです。個人的には「孤独の発明」と「鍵のかかった部屋」がベストかなと思います。
ファンショー
2009/12/10 11:00

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