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<<   作成日時 : 2010/01/03 13:39   >>

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パレオマニア 大英博物館からの13の旅
 感想☆☆☆☆ 池澤夏樹 集英社インターナショナル

大英博物館の展示品を見て、
展示されていた場所へと旅する…
こんな贅沢な旅の記録が
この「パレオマニア」。
パレオマニアとは、古代マニアという感じの意味で、
大英博物館が集めていたエジプト、メソポタミアなど
文明の原点を回るような旅が続きます。
そして、池澤さんならではの文明論とか、
旅の小さなスケッチがなかなかいい味です。
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★大英博物館の一室から
パレオマニア―大英博物館からの13の旅 (集英社文庫)ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
大英博物館を訪れた池澤さんらしき“男”が
博物館で心惹かれた一品を決めて、
その一品が見出された場所を旅していきます。
ヨーロッパ文明の源であるギリシア、
そしてエジプト、メソポタミア。
インドや韓国までめぐるほか、
カナダのトーテムポールも見ていく。
そして、最後に、オーストラリアで見たものから
文明を改めて考え直す、という設定です。
博学多彩な池澤さんならではの、
文明への考察がさらりと混じっていて
深く考えつつも、楽しめる旅の記録です。
こういう充実した世界旅行の企画は
日本でもぜひやってくれないかしら。

★ユーモアもほんのりと
“男”というちょっと距離感のある主人公だけに、
客観的に見たときのたびのおかしさもいいです。
高級ホテルなのに、質が低いと嘆き、
漕ぎ続ける海旅にはちょっと疲れ…
と旅のリアルな感じが伝わってきます。
一方で、文明のすばらしさを感じつつも、
つい睡魔に負けてしまったりするのもご愛嬌。
大人の旅はかくありたいものです。

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