|
天地明察 感想☆☆☆☆ 冲方 丁 角川書店 本屋大賞の候補作第2弾は 冲方 丁さん(うぶかた とう)の 「天地明察」。 江戸時代、徳川家綱の時代の 歴史小説なんですが、 まったく戦闘場面がないんです。 大名の戦もないし、 切り合いもないし、 推理もない、珍しい歴史小説なんです。 では、何がテーマか、というと、 暦なんです。 ★碁打ちにして算術家 ![]() ネタバレしない程度に「天地明察」のあらすじを紹介すると、 幕府の碁打ちながらにして 数学者という渋川春海。 しかし、碁には本因坊道策、 数学には関孝和という天才が 同時期に存在していた。 2人のライバルに打ちのめされつつも、 春海に目を掛ける男たちがいた。 老中、酒井忠清、 水戸家の水戸光国に目を掛けられ、 最後の黒幕にして大物、 会津藩主の保科正之に声をかけられる。 ゆがみが大きくなっていた暦を 武家の力で改暦することだ、と。 春海は当時、日本で主流だった宣命暦と、 中国で使われていた授時暦と比べ、 授時暦の優位を説くが、 大きな落とし穴があった… という粗筋です。 登場人物の分野がけっこう広く、 暦がそれだけいろいろな人の関心事だったことが よく分かります。 ★暦の話は 太陰暦の時代に、 暦の間違いがどういう結果を生み出すのか。 この点が分かっているのと、 いないのとでは、この小説の楽しさが だいぶ違うと思うんです。 で、参考書的に使えるのが、 実は去年の中学生の課題図書、 「月のえくぼを見た男−麻田剛立−」が 同じような話を分かりやすくしているんです。 天地明察の前に、ぜひご一読を。 ★追記 2010年の本屋大賞受賞が決まりましたね。 天地明察が受賞するとは 正直、あまり思っていませんでした。 装丁も通好みだし。 でも、新しい分野の時代小説、 という意味ではとっても新鮮な本でした。 ぜひお読みくだされ。 『天地明察』のブログを 読んでいただきありがとうございました! 読み終わったら、ポチッとクリックを! |
| << 前記事(2010/01/23) | ブログのトップへ | 後記事(2010/01/31) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
番外・2010年本屋大賞ノミネート作発表されました
番外・2010年本屋大賞ノミネート作発表されました ...続きを見る |
ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあら... 2010/02/21 10:16 |
書籍「天地明察」答えなんか遥か遠くに輝くばかり
「天地明察」★★★★面白い! 冲方 丁著、角川書店、2009/12/1 初版 (475ページ 、1,890円) ...続きを見る |
soramove 2010/05/19 08:00 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2010/01/23) | ブログのトップへ | 後記事(2010/01/31) >> |