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学校生活じぶん防衛軍 いじめ対策・虐待対策の必読書かも

2006/12/19 20:49
学校生活じぶん防衛軍
 感想☆☆☆☆ 宮田雄吾 情報センター出版局
 「じぶん防衛軍」というタイトルに
 興味を持って手にしましたが、
 かなり役立ちそうな予感。
 「学校・友達・家族・自分サバイバル術
 というサブタイトルは嘘ではなくて、
 いじめなどで悩んでいる子供たちに対して、
 主に青少年を治療している精神科医の著者が
 踏み込んだ回答を提案しています。
 最近、学校でのいじめを苦にして
 自殺してしまう子供たちが多くいますが、
 ぜひ一読してほしい、いじめ対策の本です。

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 ★学校の悩みは
 学校生活じぶん防衛軍―“学校・友達・家族・自分”サバイバル術ネタバレにならないように、簡単に内容を紹介すると、
 小学校高学年から、中学、高校、はては大学生まで、
 学校生活で起こるようなさまざまな問題に対して、
 一つ一つ、回答を準備してあります。
 項目としては、いじめ、ケンカなどトラブルから
 成績、進路問題など勉強の話、
 さらには、虐待、親の離婚などの
 家庭内の問題まで幅広い悩みに
 目配りが効いた本です。
 一項目の中では、見出しで問題を指摘して、
 数ページで対策を紹介。
 対策の重要な部分はゴシックで強調し、
 項目の最後に一言集的にまとめがあります。
 簡単に読める工夫はいろいろされていて、
 このまとめの部分だけを読んでも
 かなり救われる子どもが多いのではないでしょうか。

 ★覚えておきたい言葉
 ぎりぎりのところにいる子どもほど、
 すぐ手にとって役立てるアイデアが続きます。
 たとえば、告げ口と非難されることに対しては
 「「言いつけるのは卑怯だ」と思いこませるのは、
  いじめられた子を孤立させ、
  都合のいい支配を続けるための、
  いじめっ子の作戦なのです
」とバッサリ。
 いじめられる子が悪い、という論理に対しては
 「いじめられる側のせいにして
  楽をしようとする大人にだまされるな

 ときっちりした主張をしています。
 この本を多くの子供が読んでがんばってほしい、
 と痛切に願っています。

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幼児教育と脳 脳科学に基づいた新しい幼児教育

2006/09/20 21:27
幼児教育と脳
 感想☆☆☆ 澤口俊之 文芸春秋
 脳科学を専攻とする著者が
 脳の原理に基づいて、
 幼児教育を行うとどうなるか、
 ということを紹介しています。
 簡単な結論としては、
 早期の幼児教育推進派なんですが、
 脳科学という分析は説得力があります。
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 ★八歳までが山
 幼児教育と脳簡単に内容を紹介すると、
 脳の発展を分析して、
 「脳科学の観点からいって、八歳くらいまでが
 「幼児脳教育」の正念場
」と
 指摘しています。
 脳はいろいろな機能の集団で、これが階層的に配列されている
 「多重フレームモデル」という脳理論に基づいて、
 単純な機能の階層は
 若いうちに、成長することなどを紹介。
 この機能を持つ脳の階層が育つ時期、
 つまり八歳までに効率的な教育が必要だ、
 と結んでいます。
 
 ★教育の秘訣は
 ただ、教育の課題として、
 子供が感心を持つこと、好きなことが
 やはり効果的なようです。
 親の要望を押し付けないで、
 子供の自主性をもたらす、ということは
 至難の業。
 「短期的な目的・夢をもたせ、
  そのために努力するクセを身につけさせること

 が1つのポイントだそうです。
 達成感や、それによって誉められることは
 やはり大切なことのようです。
 
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危うし!小学校英語 英語教育はいつから?

2006/09/13 22:12
危うし!小学校英語
 感想☆☆☆ 鵜飼玖美子 文芸春秋
 小学生の英語教育について
 文部科学省で協議されています。
 この本は、小学生英語に反対の立場から、
 小学校での英語教育の課題を
 簡単に紹介しています。
 小学生よりも中学、
 そして高校、大学と
 日本の英語教育はまだまだのよう。
 ちょっと残念な気持ちになります。
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 ★もっと中学生は頑張ろう
 危うし!小学校英語ネタバレしない程度に簡単に内容を紹介すると、
 まず早期教育がいい、という考えを
 データを元にして否定。
 「読み書きなど学習言語には母語の習得が
 大きく影響する

 と母語の確立を求めています。
 そして、学校で英語を必修化した時、
 教える先生がいないという最大の問題を
 指摘しています。
 最後に、著者の英語教育案を
 紹介しています。
 中学生英語は週6時間と現在の倍に、
 さらに、高校、大学と
 今以上の内容になっています。
 TOEFLで韓国、中国と比べても
 リスニング以上に文法・構文
 そして長文読解の力が低い、とか。
 聞く英語ができないのではなく、
 英語ができないんですね。
 
 ★小学校の英語教師は
 この本で一番の危機感は
 外国からの教師が信用できない、ということ。
 正規の小学生専任の
 外国人講師、ALTは
 全国二万三千校でたった百二十一人だけ。
 そのほかの講師は、
 現地の大学で英語教育など
 全く学んでいない“素人”教師だとか。
 ただ英語が話せるだけの人から
 その場限りの英語を教わっているだけ、
 という怖い結果になりかねません。

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他人を見下す若者たち 若者だけではないぞ、見下すのは

2006/05/07 16:38
他人を見下す若者たち
 感想☆☆☆ 速水敏彦 講談社
 「他人を見下す若者たち」とありますが、
 実は日本社会全体がそうなっていませんか、という話。
 老人たちも見下している、という指摘がそこここに出てきます。
 ただ、見下し方を四種類に分けると、
 その種類が若者と老人では違う、というだけ。
 帯のマンガがとても個性的な本ですが、
 内容的にはまじめな教育学者の本で、
 なぜ売れているのか、ちょっと分からない感じです。
 (タイトルと帯の功績は大きいと思いますが…)

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 ★根拠なき自信
 他人を見下す若者たちあまり聞きなれない言葉を使っているので、
 とっつきにくいのですが、
 さほどむずかしい内容ではありません。
 教育や貧富の違いなどが原因で、
 時代の変化に伴って、感情表現が変わってきた、そうです。
 他人を思いやる悲しみの感情が減って、
 自分の些細なことが原因となる怒りの感情が増えた、という流れで
 その原因を考えましょう、というのがこの本の内容になります。 
 2つのキーワードがこの本のポイント。
 「仮想的有能感」という「自分は他人に比べてエライ」と言う感覚で、
 これこそ、他社軽視、人を見下す根拠ですが、
 これは過去の経験などに基づいたものではありません。
 残りは「自尊感情」といって、自分に対する信頼です。
 で、この2つの感覚を、組み合わせて四つに分類したのが
 「全能型」「仮想型」「自尊型」「萎縮型」です。
 このうち、仮想的有能感がプラス、つまり見下すのは
 全能型と仮想型ですが、
 全能型は老人、仮想型が若者、ということです。
 (この表は162ページにあって、この本はこの表で十分)
 
 ★対策としては
 で、この見下すことをやめるためには、
 しつけの回復 
 自尊感情を強化する
 多くの人たちに直接触れ、実際に自由にコミュニケーションできる場を増やす

 の3つを提案しています。
 こういう若者が増えた背景として、
 子供の頃から自由で評価があまい教育を受けたことや
 インターネットなどで他人の評価をあまりうけなくなったことを
 あげているからですね。
 主張が弱い感じのこういう本からも、
 「ゆとり教育の見直し」が指摘されてしまうとは
 なかなか意外な結論でした。

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ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 英文法は万全だ 

2006/01/24 21:13
ハートで感じる英文法
 感想☆☆☆☆ 大西 泰斗 日本放送出版協会
画像 英語の微妙な使い方が分からない・・・
 英作文や英会話などでよく実感することです。
 『ジーニアス英和辞典』がこういう違いに詳しくて、
 滅茶苦茶お勧めの辞書(入学お祝いはこればかりでした)ですが、
 じつは文法にもそういう違いがあって、これも分かりにくい。
 過去完了、過去完了進行形とか難物ですが、
 その文法の“雰囲気”の説明に徹したのが、この本です。
  
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 ★確かにヘンな番組でした
 もともとはNHKの英語番組でして、
 去年、奇怪な若い先生がオーバーアクション気味に説明していたのに惹かれ
 時々見ていましたが、なんと本になっていたんですね。
 現在進行形はこういう雰囲気、とか
 willは意志が入っているんだ、という微妙な違いを
 本でも分かりやすく紹介しています。
 ちょっと量が少ないんですが、続編に期待したいところです。
『3ヶ月トピック英会話 ハートで感じる英文法 DVD-BOX』
というので、番組全部復習というのもできそうです。
 本よりだいぶ高いですが・・・
 
 (゜O゜)すぐに読みましょう
 受験で英語が気になる人、苦手な人は
 すぐにお勧めしたい本です。
 章立てごとにテーマがハッキリしているのもNHKの番組らしく、
 1日1章と決めて読みすすめれば、けっこうすぐ読めるはずです。
 何よりも、単語レベルのニュアンスだけではなくて、
 ingはこういう感じ、前置詞はこんな雰囲気、
 という大きなつかみ方を教えてくれます。
 こういう本が受験時代にあれば・・・
 と痛感させられます。

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金銭教育 自立を促すきっかけ

2005/12/11 21:40
「金銭教育」
 感想☆☆☆☆ 榊原節子 総合法令
 クリスマスプレゼント、お年玉、と
 子供がお金を手にする機会が多い冬。
 こういうときには、どういうお金の与え方がいいのか、
 あるいは使い方がいいのか
 と考える時、とても参考になる本です。
 
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 ★まずは小遣いから
 金銭教育小遣いの渡し方は初級、上級に分かれています。
 小学生くらいでまず貯蓄のクセを
 そして、高校生からはさらに幅広い部分を自分の小遣いで負担を、
 というふうに展開しています。
 さらに、経済的に自立心あふれる子供は
 起業家としても期待できる、ということで
 起業家教育まで踏み込んでいます。

 ★二世の育て方
 でも、一番の特徴は
 米国の二世教育の実践例。
 お金を与えすぎると、生活力が落ちるという前提で、
 「達成感を持たせることが大切だ」
 ということが語られています。
 ちょっと意外な結論ですが、
 こういう達成感の積み重ねが自立には必要なんですね。

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土の中の子供 心の傷は

2005/10/27 20:44
土の中の子供
 書評☆☆☆ 中村 文則  新潮社
 芥川賞受賞作「土の中の子供」
 と「蜘蛛の声」の2作品です。
 抑揚のない文体ですが、
 どちらも短めなので、
 さらっと読み終わってしまいましたが・・・

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 ★筋の展開は
 土の中の子供「土の中の子供」は
 土に埋められるという幼児虐待を受けた
 「主人公」私が大人になって・・・
 という、割りによくある展開です。
 日本の本には珍しいほど
 徹底した被虐ぶりで
 正直怖いくらい。
 ちょっとホラー入ってますかも。

 ★最後が救いのような
 最後の2ページが転機を感じさせるような雰囲気で
 終わります。
 「蜘蛛の声」はさらに暗く…

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お金の大切さを教えるには 「本当の金銭教育―新・家庭内教育法 あなたの子供がお金で人生を狂わせないた

2005/10/14 19:58
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「本当の金銭教育―新・家庭内教育法 あなたの子供がお金で人生を狂わせないために」 ☆☆☆☆
 子どもがお金を分かるようになってからでは遅い。
 まず、ものの大切さを感じさせるにはどうするか・・・
 子どもとお金の関係の本を集中して読んでますが、
 わりに、古典的なお金の教育を感じさせる本でした。
 もらったお金でどう暮らしていくか、
 という方向性で、お金のセンスを身につけていきます。
 アメリカ型の「稼ぐ能力を育てる」とは
 ちょっと方向性が違います。 
 
 ★まずご飯を大切に
 「食事が正しい金銭感覚を身につけさせる基盤」という話があります。
 食べ物を大切にする心が、モノを大切にする心になり、
 さらには、お金を大切にするという展開でした。
 こういう話を考えると、乳幼児期のしつけが
 金銭教育の第一歩ですね、と思い至ります。 

 ★高校生のお金の問題も
 高校生ぐらいになると、
 お金で問題になるのが援助交際とか万引きだそうです。
 このほか、小学生、中学生と子どもの成長に合わせて、
 それぞれの時期での課題を紹介しています。
 でも、子どもが小さなうちに通読して、心構えをつくるには
 とてもいい本だと思いました。

 田中喜美子 ソフトマジック

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お金について教える 「「買って!買って!病」24の処方箋―子どものお金にまつわる困った症状の対処法」

2005/10/12 22:51
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「「買って!買って!病」24の処方箋―子どものお金にまつわる困った症状の対処法」 ☆☆☆
 子どもに対するお金の教育をどうするか、
 ということを具体例を並べて紹介しています。
 具体的なアイデアがとても分かりやすい。
 
 ★買って買ってにはどう対応する?
 小さな子どもの行動で、
 一番困るのは、「買って買って」といわれること。
 これに対する姿勢は、毅然として断る、という普遍的な答えでした。
 このほかにも、いろいろと困ったような事態が
 ケース別に対処方法が紹介されています。
 具体的なケースが分かりやすいので、
 参考になります。 
 
 ★アメリカとの違い
 よく考えさせられた部分は、
 アメリカでは「お小遣いを自ら稼ぎ出す」
 それに対して、日本は「お小遣いは、やりくりを教えるもの」
 という違いがあるという。
 終身雇用世界と転職世界の違いとか、
 足ることを知る世界と消費世界とかの社会の違いがあるのかもしれませんが、
 こういうところで出てくる違いは面白かったです。
 日本でも「稼ぎ出す」教えが必要な気がしました。
 
 あんびるえつこ 主婦と生活社

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