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のぼうの城

2008/05/11 08:01
のぼうの城
和田 竜 評価☆☆☆☆ 小学館

王様のブランチのブックコーナーで、
谷原章介さんが強くおすすめしていたのが
この「のぼうの城」。
豊臣秀吉が小田原城攻めで
北条氏政・氏直を下したときに、
唯一、落城しなかった忍城の攻防戦を
軽いタッチで描いています。
石田三成の水攻めという派手な戦なんですが、
もともとは脚本で書いた内容のようで、
今までの歴史小説とはちょっと違いますね。

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★でくのぼう
のぼうの城ネタバレしない程度に内容を紹介すると、
武蔵の国、忍城の領主、成田家の一族で、
でくのぼうの「のぼう様」と軽視されていた成田長親。
農民を愛しているのに、
あまりの不器用さに手伝いを断られるという無様さ。
しかし、この小田原征伐で領主は小田原城につめ、
長親が城代として、忍城攻防戦の総大将となる。
長親の幼馴染で皆朱槍を正木丹波、
丹波をライバル視する勇将、和泉、
そして、戦の経験がない自称、天才軍学者の酒巻が
城に残された年寄りや農民の寄せ集め兵、2千で、
石田三成、大谷吉継、長束正家の軍勢、二万を迎え打つ…
という展開ですが、
長親の不器用ぶりはそうとう笑えます。

★武士の意地
不器用ということで、
主人公なのに戦働きがない!という
ある意味、異常な歴史小説なんですが、
その分を補うのが、外交の場面。
城代として、交渉の窓口になる長親が
戦の決断をするんですね。
「武ある者が武なき者を足蹴にし、
 才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。
 これが人の世か。ならばわしはいやじゃ。
 わしだけはいやじゃ。」

今の時代らしい話ですよね。

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女信長

2008/02/25 20:16
女信長
佐藤賢一 毎日新聞社 評価☆☆☆

中世ヨーロッパを舞台にした
時代小説を書き続けてきた佐藤賢一さんが
日本の歴史小説に取り組みました。
しかも、歴史小説では最も取り上げらている?
織田信長が主人公。
書きつくされてしまった感じがある信長ですが、
信長を女にする、という奇想で挑んでいます。

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★史実に意外に忠実
女信長ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
織田家を継いだ信長は実は女だった。
妻の侍女、御長としてすごすこともあるが、
女としての特性を活かして
乱世に臨んでいく。
ある時は女の武器を使い、
ある時は男にできない強引な手法で
明智光秀という強力な軍師を得て
天下布武をめざしていく。
しかし、徐々に女であるという秘密が
漏れ始めていた…
という展開です。
道三との出会いから始まり、
本能寺の変後の徳川家康と天海僧正まで
史実をたくみに取り入れて展開しています。

★ヨーロッパの知恵も
“女信長”という発想もすごいんですが、
佐藤氏お得意の、ヨーロッパの知恵を
かなり取り込んでいるのも特徴です。
ヨーロッパで絶対王制が誕生しつつある時期で、
独裁者としての国王が生み出した方法、
例えば、常備軍の設置などが語られています。
「戦の主役はインファンテになったと」
「それは足軽のことなのであろう」

なんて会話を光秀と信長がする場面があるんですが、
これはありうる想定かも、と思わされます。

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地名で読む江戸の町

2008/02/03 21:54
地名で読む江戸の町
大石学 PHP 評価☆☆☆

昔の地名の由来を紹介する
京都や奈良の本は見ているんですが、
江戸は少なかった気が…
地名で読む江戸の町」という本著は
江戸の名前の由来を
丁寧に紹介していますし、
紹介の仕方もとても個性的。
江東区、千代田区、中央区といった
江戸の中心部だけでなく、
多摩地区にも詳しいのが便利です。

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★街の誕生から
地名で読む江戸の町 (PHP新書)ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
江戸の街の誕生を中世から紹介。
その後、街の誕生の種類別に
江戸を紹介しています。
幕府の重要地点だった丸の内など
「幕府が造った町」から
「武家地」「寺社地」「町人町」
「水辺の町」「交通の要所」「遊び場」
と種類別に説明しています。
さらに、中野、練馬、府中などの「武蔵野
日暮里、巣鴨といった「東の郊外」と
“江戸”周辺まで紹介しています。

★吉祥寺の由来は
この本で分かったことのひとつが、
吉祥寺の由来でした。
吉祥寺という寺がないのに
なぜ吉祥寺なのかしら?
と素朴な疑問でした。でも、
明暦の大火が原因で、
本郷元町の吉祥寺(きっしょうじ)門前の住人が
吉祥寺村を開いた
」と説明。
焼け出されて移住されられた人たちが
故郷を懐かしんだ名前だったんですね。
長年の疑問がひとつ、解消しました。

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三国志 第1巻〜第6巻までまとめて

2007/12/27 21:45
三国志
宮城谷昌光 文芸春秋 評価☆☆☆☆

古代中国を舞台にした小説なら、
当代随一の宮城谷さんが、
時代を少し遅らせたのが、
この三国志です。
まだ第6巻で途中なんですが、
とっても個性的ですが、
クセがありすぎて…
評価は分かれそうですね

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★曹操の祖父から
三国志 第一巻ネタバレ覚悟で簡単に内容を紹介すると、
曹操を主人公に位置づけたタイプの
三国志になります。
曹操、劉備そして孫権の
三つ巴の戦いが中心になるんですが、
ひときわ丁寧なのが
三国志前史ともいうべき
後漢末の帝の治世の記述です。
三国志はいきなり宦官による悪政から
始まってしまうことが多いのですが、
宦官の誕生というのは、
帝の妻の実家、つまり外戚が
治世を壟断していく恐ろしさが
募っていたからこそ、ということに
ほぼ2巻費やされています。

★簡単にいくと
で、この時代を巻別に紹介すると
第1巻 順帝の側近だった曹操の祖父の話
第2巻 曹操がやっと登場
第3巻 董卓登場と
第4巻 孫堅の死
第5巻 呂布の死、官渡の戦いまで
第6巻 袁一族の滅亡から孔明登場、赤壁の戦い
という感じです。
吉川英治をはじめ、
三国志演義では一つの山場となる
孔明の登場もあくまでサラッっと。
個々の英雄の大袈裟な活躍よりも、
歴史の大きな流れをつづったタイプです。
その分、ほかの本では取り上げられないような
地道な名治世家のエピソードが充実しています。

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ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉 ローマのあっけない終末

2007/01/03 13:39
ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉
 感想☆☆☆ 塩野七生 新潮社
 日本の一小説家がローマ通史をつづる…
 ある意味、無謀な取り組みも15年続き、
 ついに、この巻「ローマ世界の終焉」
 で、全巻が完了しました。
 よく頑張ったなあ、と思いますが、
 最終巻は駆け足で、資料の羅列のような…
 書きたい人が書き終わってしまったせいか、
 読み続けるのはけっこう大変です。

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 蛮族との戦い
 ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉ネタバレしない程度に簡単に内容を紹介すると、
 紀元三九五年の東西ローマ帝国の分裂から
 フン族の侵略を理由にした
 西ゴート、ヴァンダル、東ゴートなど
 ゲルマン民族ら“蛮族”の侵略、
 そして、オドアケルによる西ローマ帝国滅亡。
 この後に続いた東ローマ帝国も少し、
 ユスティニアヌス大帝程度に触れて、
 ついに幕となりました。
 特に滅亡の場面は、
 非常にあっけない感じで滅亡してしまい、
 意外な感じです。
 世界史の教科書程度では分からない
 滅亡の過程が非常に分かりやすくなっています。
 受験生が今から読むには酷な本ですが、
 ゲルマン民族の移動と、ローマ側の対応に
 きちんと触れた一般の書は少ないので、
 けっこう参考になりました。

 ★一番のお勧めの本は
 ローマ人の物語〈2〉― ハンニバル戦記「ローマ人の物語」としては、
 けっこう駆け足で、ちょっと雑な本です。
 十五巻全部にしても、
 できはかなりの差があるシリーズでして、
 読み物としてとっても面白い巻と
 史実を積み上げただけの巻との差が
 かなりはっきりでて締まっています。
 もし、これから読まれる人がいるならば、
 お勧めの巻を紹介しておきます。
 最近は文庫にもなっていますが、
 文庫では全部は読んでいないので、
 ローマ人の物語〈4〉― ユリウス・カエサル-ルビコン以前ハードカバーでの紹介です。
 (ちなみに、文庫は分冊になっているので、
 地図等の資料が参照しやすいのは便利です。)
 まずは、「ハンニバル戦記」ですね。
 ローマの最強の敵、カルタゴとの連戦をまとめた
 本ですが、主役はカルタゴの英雄、ハンニバル。
 戦術の解説や、ハンニバルの人物描写など
 とてもよくできています。
 続くのが、「ユリウス・カエサル-ルビコン以前
 ローマ最大の英雄、カエサルが
 ガリア地方(今のフランス、ドイツ辺り)での支配を
 強めていく過程がはっきりしています。
 ローマ人の物語〈6〉― パクス・ロマーナそして「パクス・ロマーナ
 共和制だったローマを帝政に変えた
 「初代皇帝アウグストゥス」が主人公。
 平和を築き上げる政治手腕のすごさが
 とてもよく分かる本でした。
 以上3冊がとくにお勧めでして、
 前半のほうがやはり筆が走っていた感じも。
 これから塩野さんがどんな本を書くのか、
 次が楽しみになります。 

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憲法九条を世界遺産に 敢えて批判・非難を受けるつもりかも

2006/11/25 20:01
憲法九条を世界遺産に
 感想☆☆☆ 太田光、中沢新一 光文社
 かなり話題になっている
 異色の対談集です。
 爆笑問題の太田光さんが、
 宗教学者の中沢新一さんと、
 憲法九条について話しています。
 昨日の「魔王」で宮沢賢治が出てくるならば、
 この本についても触れておかねば、と。
 この対談の入り口は宮沢賢治なんですから。
 章の名前は「宮沢賢治と日本国憲法」ですから

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 ★九条は奇跡
 憲法九条を世界遺産にネタバレしない程度に簡単にあらすじを紹介すると、
 憲法九条の思想は宮沢賢治も近いが、
 なぜ賢治は危険な思想に惹かれたのか、
 というところから対談は始まります。
 そして、歴史的に意味づけを考えつつ、
 理想主義的なアメリカが、
 仏教的な歴史的背景を持つ日本で実験的に行った
 という「奇跡」として九条を考え、
 これを守るためには、どうすれば、
 ということを話し合っています。
 太田さんの切り口はなかなか刺激的ですが、
 中沢さんはちょっとサービスしすぎではないか、と。
 学術的にはどうかなあ、という感じもいろいろあって。

 ★反論しやすい内容も作戦?
 最近の憲法改正議論の根本には、
 アメリカが日本を必要としなくなってきた
 (北朝鮮を抱える中国と、
  日本を抱える米国が手を結ぶためには
  両方の国を切り離すのがまず最初ですからね。)
 という現実があります。
 で、こういう時には改憲論議はずっと続くわけで…。
 この対談は法哲学などをふまえた話ではなく、
 感覚的な話が中心ですから、
 護憲を考えるための枕のような位置付けでしょうか。
 言葉を繰って笑わせる芸人の太田さんが
 こういうことを率直にいわざるえない状況こそ
 (本人は「芸のなさ」と何度か自省していますが)
 今の日本の苦しさがあるんではないか、と。
 揚げ足取りや反論がしやすい本であることが、
 逆に、憲法の議論に繋がるならば、ヨシとする。
 そういうスタンスが感じられました。

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日本サッカーと「世界基準」 南アフリカW杯での日本活躍のために

2006/11/07 18:06
日本サッカーと「世界基準」
 感想☆☆☆☆ セルジオ越後 祥伝社
 サッカー解説者のセルジオ越後さんが
 自分が経験したブラジルサッカー界と
 日本のサッカー界を比べながら、
 日本サッカーの問題点を批判しています。
 日本サッカー協会からマスコミ、
 ナショナルチーム監督と選手、
 そして選手に甘すぎるファンまで
 山積する課題をすべて斬り捨てています。
 あまり好きな解説者ではないんですが、
 やっぱりこういう意見は大切と
 思わさせれる論がたくさん詰まっています。
 南アフリカW杯に向けて仕事はたくさんあります。
 
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 ★川淵チェアマンは無責任だ
 日本サッカーと「世界基準」ネタバレにならない程度に、内容を紹介すると、
 まずはドイツW杯惨敗の分析をした
 「W杯が教えてくれたもの」で
 ジーコ前日本代表監督には
 選手の育成と起用のまずさを
 中村選手には体調管理と走力の失敗を、
 そして川淵キャプテンは「無責任で独裁」と
 ぼこぼこにしています。
 そして、日本とブラジルの比較をした上で、
 プロ選手としての課題点、
 教育を含めたサッカーを取り巻く環境全般について
 いろいろ提案しています。
 豊かな日本の目標国として、
 ブラジルを設定するのはどうか、
 という根本的な疑問はあるものの、
 セルジオ節炸裂、という感じで、楽しめます。
 サッカーのサポーターには、
 特に参考になる部分が多いと思いました。
 
 ★自腹を切りましょうよ、と
 ユニークな指摘と思ったのは、
 「日本人は自分が飲むお酒にはお金を出しますが、
  スポーツをするためにお金を払う感覚がないのです

 という点です。
 サッカー教室などに行くと、
 教室後の懇親会は開くのに
 教室運営のお金がない、
 と嘆く人が多数いるのだとか。
 1人5千円だせば、宴会のお金で
 十分できる事業はたくさんあるんですけれど
 仕事の後の宴会でもつかないと
 ボランティアも集まらない日本なので、
 これはありうるだろうなあ、と実感しました。
 最終的には、
 単一民族ののんびり国民、日本と
 多民族国家でラテン気質のブラジル
 という解決不可能な差が見えた気がします。

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沢彦 信長の隠れた師

2006/11/03 08:34
沢彦
 感想☆☆☆ 火坂雅志 小学館
 織田信長にかかわる小説の3冊目。
 最近の信長の本は、信長が主人公ではなく、
 周辺の人から信長を描く、
 というタイプが増えていますが、
 この本は今まで主人公ではなかった
 信長の相談相手、沢彦(たくげん)です。
 岐阜という地名
 そして「天下布武」を信長に教えた人です。

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 ★苦悩の師
 沢彦(たくげん)ネタバレしない程度にあらすじに内容を紹介すると、
 京都・妙心寺の僧だった沢彦は
 信長の師として織田家に招かれる。
 弟子・信長に天下取りを目指すことを
 おしえこみ、信長を変えていくが、
 いつしか信長は巨大になりすぎる。
 そして、沢彦は一つの決意をする…
 という展開です。
 信長の本としては、
 幼少期から本能寺の変まで
 きちんとまとめた長編歴史小説です。
 
 ★妙心寺の流れは
 利休など茶道に影響した大徳寺をはじめ、
 戦国時代の寺が大きな情報機関である
 ことはほかの本でも知っていましたが、
 この小説では、主人公の知人として
 次々でてきて分かりやすいのがいいところ。
 妙心寺も戦国大名ゆかりが深く、
 沢彦の友人である快川紹喜は武田信玄、
 目指すべき太原雪斎は今川義元、
 と知恵袋として活躍しています。
 もちろん、沢彦もその1人。
 戦国時代の人物図の視点としても
 なかなかいいアイデアでした。

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信長の棺 信長公記の太田牛一が主人公

2006/10/30 20:42
信長の棺
 感想☆☆☆ 加藤廣 日本経済新聞社
 織田信長関係の小説を並行して
 読んでいまして、その2冊目。
 小泉前総理が激賞していた、ということで、
 急に売れ出した本として、
 気にしていましたが、やっとのことで読めました。
 今日の日経の夕刊で知りましたが、
 テレビ朝日でドラマ化もされるそうで、
 肝心のキャストのほうは、
 主人公の太田牛一を松本幸四郎さん、
 肝心の織田信長は松岡昌宏さんだとか。
 どういう具合にしたのか、気になります。
 
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 ★信長の遺骸は?
 信長の棺ネタバレしない程度に、簡単にあらすじを紹介すると、
 主人公は、「信長公記」を著した太田牛一。
 信長になぞの荷物を預かった直後に、起きた本能寺の変。
 荷物を隠した牛一は監禁され、
 開放された時は秀吉の天下だった。
 その後、信長の伝記を書くように秀吉に頼まれ、
 執筆に取り掛かるが、
 本当の狙いは秀吉が隠そうとする
 信長の死の真実を探すこと。
 そして、信長と縁が深い
 阿弥陀寺の清玉上人の存在にたどり着く…
 という展開です。
 秀吉の枷 (上)信長は冒頭に一瞬出てくるだけで死んでしまいます。
 「信長公記」の完成過程を記しているため、
 むしろ秀吉との確執がテーマのように思いました。
 そういう意味では、続編で秀吉が主人公の
 「秀吉の枷」とセットで読むべきなのかもしれません。
 
 ★小説としての出来は?
 信長の死に絞り込んだ歴史推理?のようでして、
 太田牛一を主人公に設定したのは、新鮮ですね。
 信長の死を追及し続ける姿勢に
 説得力があるように感じました。
 ただ、なぞの解決の方法として
 白昼夢とか、なぞの女忍びとか、
 都合がいい登場人物とか
 目立ってしまって、
 特に前半は読み続けるのがきつい。
 女忍びとの関係は読者サービスなんでしょうが、
 一昔前の時代小説だと思います。
 信長の最期にもう少しページを割いてくれたら、
 高く評価できました。

追記(2006/11/5)
 ドラマ「信長の棺」見ました。
 信長は予想通りでしたが、
 梅雀さんの秀吉の食わせ物ぶりがなかなかでしたね。

 追記(2006/11/14)
 現代語訳 信長公記〈上〉太田牛一が書いた
 「信長公記」ですが、
 メールで問い合わせがありましたので…。
 信長の人生をまとめた唯一の本、
 といってよくて、
 歴史小説・時代小説の信長モノの
 全てのネタ本です。
 この本自体にニセモノ説もありますが
 一度読んでおくと、
 非常に便利な本です。
 どこからが作者の想像で、
 どこからが信長公記に基づく記述か、
 一発で分かりますから。
 昔はあまりいい本がなかったんですが、
 この「信長の棺」ブームのせいか、
 「現代語訳 信長公記」も出ました。
 分かりやすさなら、これがお勧めです。

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アメリカ大統領の嘘 大統領のメディア操作

2006/10/26 21:38
アメリカ大統領の嘘
 感想☆☆☆ 石澤靖治 講談社新書
 先日読んだ「プロフェッショナル広報戦略」は
 自由民主党がどうメディア対策を立てて、
 「郵政総選挙」を乗り切ったか、という内容でした。
 この本は、自民党のお手本、米国大統領の
 メディア戦略を紹介した本です。
 現在のブッシュ政権が中心ですが、
 実にいろいろと情報操作がされているものですね。

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 ★大統領の政策は
 アメリカ大統領の嘘簡単に内容を紹介すると、
 ブッシュ政権がどういう風にメディアを利用したか、
 ホワイトハウスのスタッフの配置から
 イラク戦争の正当化まで数々の技術を紹介。
 さらに、過去の大統領の活動をまとめた
 「歴代大統領の「許される嘘」「許されない嘘」」
 では、トルーマンからブッシュまで
 戦後の歴代大統領の嘘について、
 どういう場合は許され、どういう場合は糾弾されたか、
 を具体的に紹介しています。
 
 ★情報リークの裏を考える
 楽しめたのは、特ダネの元になるリーク、
 つまり、ある目的を持って
 高官が記者に情報を与えることについての分析。
 「相手にとって知られたら不利になるであろう
 情報をメディアに提供する
」というのが
 通常のリークですが、もう一つの形も。
 「自分にとって一見マイナスな情報をあえてリークして、
 記事になった後でそれを否定し、
 その後の展開を有利に運ぼうというもの

 もあるそうです。
 どう見抜くのかは書いてないんですが、
 あえて不利に見せる、という技は
 政治の世界ならでは、と感心しました。

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タイトル 日 時
硫黄島からの手紙 激戦を前にした家族への思い
硫黄島からの手紙 激戦を前にした家族への思い 栗林忠道硫黄島からの手紙  感想☆☆☆ 栗林忠道 文藝春秋  映画「硫黄島からの手紙」の  公開が迫ってきました。  クリント・イーストウッド監督だけに  けっこう期待できると思います。  また、渡辺謙さんが出演するので、  さらに期待大で、試写会から見たいくらいです。  硫黄島二部作として、映画は作製されたようですが、  この本「栗林忠道 硫黄島からの手紙」は  硫黄島の戦いで日本軍の総指揮をとり、戦死した  栗林忠道中将がつづった  愛情豊かな、家族への手紙を  ま... ...続きを見る

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2006/10/25 22:00
異形の城 安土城に隠れた信長の孤独
異形の城 安土城に隠れた信長の孤独 異形の城  感想☆☆☆ 東秀紀 講談社  織田信長が建てた安土城。  本能寺の変直後に炎上して、  詳細がずっと不明の城でしたが、  最近は安土城跡の発掘が進み、  いろいろな新事実が明らかになっています。  この安土城に着目した、珍しい小説です。 ...続きを見る

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2006/10/22 23:06
奪われる日本 米国から見た小泉内閣の功罪
奪われる日本 米国から見た小泉内閣の功罪 奪われる日本 米国が狙う日本の資産  感想☆☆☆ 関岡英之 講談社  小泉政権が残したものは何か。  アメリカが日本に毎年、求めてくる  「年次改革要望書」から  (ファクトシートという言い方が  正しいものだと思いますが)  小泉政権を批判しています。  つまり、アメリカの要望を次々と  実現していたのが小泉内閣だ、と。  いわゆる郵政解散で、刺客に破れた  元衆議院議員の中には、  この本をベストセラーに、と運動されている  人もいるらしいという話も、  あなが... ...続きを見る

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2006/10/06 21:29
グレート・スモーカー−歴史を変えた愛煙家たち−  タバコから歴史を見れば
グレート・スモーカー−歴史を変えた愛煙家たち−  タバコから歴史を見れば グレート・スモーカー 煙草の雑学も楽しめる  感想☆☆☆ 祥伝社新書編集部編 祥伝社  いまや、嫌われ者のタバコですが、  「グレート・スモーカー」とは  ある意味で、勇敢なタイトルだと思います。  祥伝社新書編集部は禁煙ではなさそうですが、  よくこれだけ集めたなあ、という感じ。  まったく煙草を吸わない私でも  好奇心が満たされる展開で、  歴史上の100人の有名人の愛煙ぶりが  愉快なエピソードを交えて紹介されています。  この本を読むまではあまり  意識していま... ...続きを見る

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2006/10/05 21:18
江戸三〇〇年「普通の武士」はこう生きた 「武士の一分」も「たそがれ清兵衛」も違うかも
江戸三〇〇年「普通の武士」はこう生きた 「武士の一分」も「たそがれ清兵衛」も違うかも 江戸三〇〇年「普通の武士」はこう生きた−誰も知らないホントの姿「武士の一分」も「たそがれ清兵衛」も違うかも  感想☆☆☆☆ 八幡和郎・臼井喜法 KKベストセラーズ  「江戸 三〇〇藩 最後の藩主」など  藩の様子をいろいろ紹介していた著者が  江戸時代の武士の生活を紹介しています。  貧乏武士というイメージが強い藤沢周平さんの  「たそがれ清兵衛」も実はある程度は  位の高い武士の暮らしだったとか。  年末に公開される「武士の一分」の  参考になりそうなので読んでみました。 ... ...続きを見る

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2006/09/29 06:41
闇の花道―天切り松 闇がたり 大正ロマンの帝都をにぎわした怪盗たち
闇の花道―天切り松 闇がたり 大正ロマンの帝都をにぎわした怪盗たち 闇の花道―天切り松 闇がたり  感想☆☆☆☆ 浅田次郎 集英社  天切り松シリーズの第1作。  屋根を破って侵入する泥棒のワザ  「天切り」を得意とした「天切り松」が  六尺四方にしか聞こえないという夜盗の技  「闇がたり」で大正モダンの時代に活躍した  悪漢たちを語るシリーズです。  いわゆる、ピカレスク小説なんですが、  泣かせの浅田さんだけあって、  あれこれと泣かせに来ます。 ...続きを見る

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2006/08/29 15:00
ねこのばば 佐助の過去が分かります
ねこのばば 佐助の過去が分かります ねこのばば  感想☆☆☆☆☆ 畠中恵 新潮社  江戸物&妖怪&ミステリーの  「しゃばけ」シリーズの第3作です。  「しゃばけ」「ぬしさまへ」  「おまけのこ」「うそうそ」  と、すでに出版されたシリーズは  これで全部、読めました。  夏休みの宿題、完了というところでしょうか?  長編と短編集が混じっているこのシリーズですが、  「ねこのばば」は短編集のほう。  先日も書きましたが、  このシリーズは短編集のほうがたのしいみたいで、  「ねこのばば」も素敵でした。 ... ...続きを見る

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2006/08/16 18:47
うそうそ 箱根でも妖怪と出会います
うそうそ 箱根でも妖怪と出会います うそうそ  感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社  いまお気に入りの「しゃぱけシリーズ」の最新作。  「うそうそ」は「きょろきょろ。うろうろ」  とのことです。  5冊目の今回は、  初めて大きく江戸から出て  箱根が舞台になっています。  ここでは妖(あやかし)のほかに  なんと、山の神様や姫神さまも登場。  天狗も出るし、  謎の雲助、新龍も出てくると、  久々の大展開ですね。 ...続きを見る

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2006/08/16 17:51
盲目剣谺返し 「武士の一分」の木村拓哉の侍姿は見てみたい
盲目剣谺返し 「武士の一分」の木村拓哉の侍姿は見てみたい 盲目剣谺返し  感想☆☆☆☆ 藤沢周平 講談社  最近、CMが流れている映画「武士の一分」。  木村拓哉さんが主演するそうですが、  その原作がこの「盲目剣谺返し」。  山田洋次監督がこれまで  「たそがれ清兵衛」  (真田広之 さんがなかなかいいです)  「隠し剣鬼の爪」と続けて  最後の3作目が「武士の一分」だそうです。  藤沢周平さんの小説は「蝉しぐれ」など  いい作品もありますが、  どうも陰気というか、内にこもるので、  あまり読まないんですが、  SMAP... ...続きを見る

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2006/08/15 07:32
ぬしさまへ しゃばけは短編がいいかも
ぬしさまへ しゃばけは短編がいいかも ぬしさまへ  感想☆☆☆☆☆ 畠中恵 新潮社  江戸物&妖怪&ミステリーの  「しゃばけ」シリーズの第2作です。  まとめて読んでしまっているんですが、  第1作の「しゃばけ」(以前の紹介はこちら)  最新作の5作目「うそうそ」(以前の紹介はこちら)は  どちらも1冊1本の長編でしたが、  この本は「おまけのこ」と  同じく短編集です。  でも、短編集のほうが、  この本の軽妙さと  落ちのキレのよさが楽しめる感じです。    人気blogランキング  ご協力お願いし... ...続きを見る

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2006/08/14 18:22
しゃばけ 若だんなの登場です
しゃばけ 若だんなの登場です しゃばけ  感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社  江物妖怪ミステリー?  「しゃばけ」シリーズの第1作です。  以前、読んだ「おまけのこ」は  実は4巻目でまた途中から読んでしまいました。  で、最初から、と、「しゃばけ」に。  お江戸の病弱探偵? 若だんなの活躍が  楽しめますし、  怖かわいい?妖(あやかし)たちも楽しめます。  日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品です。  ...続きを見る

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2006/08/12 07:04
靖国問題 幅広い分析です
靖国問題 幅広い分析です 靖国問題  感想☆☆☆☆☆ 高橋哲哉 筑摩書房  夏、正確に言うと8月15日に  小泉総理大臣になってから、  ここ数年騒ぎになり続けている「靖国問題」。  自民党総裁選、つまり総理を選ぶこの夏は  もっと騒がれることでしょうね。  谷垣さんも靖国の話をしていましたし。  昨年のベストセラーを遅ればせながら  読んでみましたが、これはオススメ。  いわゆる「靖国問題」の問題点が  実によくまとまっています。  新聞記事をいくつも読むよりも、  この本1冊をオススメします... ...続きを見る

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2006/07/27 22:16
プリンシプルのない日本 戦後日本の混迷を叱る
プリンシプルのない日本 戦後日本の混迷を叱る プリンシプルのない日本  感想☆☆☆ 白洲次郎 新潮社  白洲次郎自身のエッセー集と座談会。  「白洲次郎 占領を背負った男」を先日読みましたが、  今度は、本人自身のエッセー。  「プリンシプルのない日本」は  その中でもかなり長めで、  日本人に必要なものはプレンシプル  「原則とでもいうのか」ときちんと訳していませんが、  行動の指針の必要性を主張しています。 ...続きを見る

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2006/07/22 17:02
図解「武器」の日本史−その知られざる威力と形状−
図解「武器」の日本史−その知られざる威力と形状− 図解「武器」の日本史−その知られざる威力と形状−  感想☆☆☆ 戸部民夫 ベストセラーズ  歴史小説などを読んでいて、  時々出てくる武器が分からない。  そんなときに便利な新書がこれ。  あまり期待しないで読み始めたのですが、  種類も豊富で、イラストも丁寧なので、  けっこう役立ちそうです。  新書なので、ササッと読み飛ばせますが、  手元に置いて、辞書代わりにも使えそうです。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★意外にあった武器  「武器」... ...続きを見る

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2006/07/19 21:13
遮断 沖縄戦をさまよう逃亡兵
遮断 沖縄戦をさまよう逃亡兵 遮断  感想☆☆☆ 古処誠二 新潮社  2006年上半期の直木賞候補になった作品のうち、  最初に手に入ったのがこの「遮断」。  昭和二十年、沖縄戦を舞台にした戦争小説です。  久々に戦争小説を読みましたが、  しかも、沖縄住民の視点から沖縄島陸戦を描いています。  古処で「こどころ」と読むんですね。 ...続きを見る

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2006/07/08 19:43
神国日本 神と仏はどっちが偉いか
神国日本 神と仏はどっちが偉いか 神国日本  感想☆☆☆ 佐藤弘夫 筑摩書房  神様の新書も3冊目になりました。  北朝鮮がミサイル発射というぶっそうな時に  「神国」という意味を考える本になりました。  この本は「神国」という考えがいつ生まれて、  どう変化してきたのか、ということに  学術的にまじめに取り組んでいます。  日本書紀の「神国」という考え方に対して、  平安時代、院政に現れた仏教の影響下の  「神国」思想を細かく解説しています。 ...続きを見る

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2006/07/05 06:45
神社の系譜  神社の位置は日の出で決まる?
神社の系譜  神社の位置は日の出で決まる? 神社の系譜 なぜそこにあるのか  感想☆☆☆ 宮元健次 光文社  古代からある神社は、ある規則に従って、  建てるべき場所が決められていた、という内容です。  「神社の系譜」というタイトルですが、  神社の同士のつながりは位置関係だけなので、  「なぜそこにあるのか」という副題がよりぴったりです。  中には、呪術のために  意識的に場所を定められた神社もありますが、  神社をこういう視点から見ると、  意外にすっきり規則化されるものなんですね。 ...続きを見る

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2006/07/03 06:54
「日本神話」の謎と真実 陰謀うずまく日本神話の世界
「日本神話」の謎と真実 陰謀うずまく日本神話の世界 「日本神話」の謎と真実  感想☆☆☆ 三浦竜 青春出版社  今年に入って、  日本の神社に関係する新書が増えた気がします。  手元にも数冊まとまったので、  まとめて読んでみようか、と思います。  まず最初はこの本で、  日本書紀や古事記でおなじみの日本神話を  切り口を変えて紹介しています。  日本の起源や、出雲大社の背景などをいろいろ書いています。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★神々の系図の背後  内容的には、アマテラスオオミカミからヤマ... ...続きを見る

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2006/07/02 16:47
わたしを離さないで 奇妙な幼馴染との暮らし
わたしを離さないで 奇妙な幼馴染との暮らし わたしを離さないで  感想☆☆☆☆☆ カズオ・イシグロ 早川書房  イギリスで、今、一番好きな作家、  カズオ・イシグロの最新作でした。  表題の「わたしを離さないで」は、  物語で重要な意味を持つ流行歌「わたしを離さないで」  からなんですね。  装丁がカセットテープというのもまた、  この歌を主人公達が耳にしたのがテープだからなんです。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★少しずつ分かる怖さ  ネタバレしない程度、簡単な粗筋は、  キャシー・H... ...続きを見る

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2006/06/23 18:31
おまけのこ 若だんなと妖怪の楽しい人情推理時代物
おまけのこ 若だんなと妖怪の楽しい人情推理時代物 おまけのこ  感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社  「うそうそ」という本の広告で知りました  「しゃばけシリーズ」と人気シリーズ。  たまたまみつかった本から読みましたが、  この本はシリーズ4作目だそうです。  初めて読んだ著者ですが、  軽妙な感じがとっても楽しめます。  妖怪人情時代物推理小説、とでもいうんでしょうか。  いっぱい詰まっているのに、すらすらっと読めました。 ...続きを見る

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2006/06/20 18:50
関東大震災 大正時代の災害時ボランティアは
関東大震災 大正時代の災害時ボランティアは 関東大震災 消防・医療・ボランティアから検証する  感想☆☆☆ 鈴木淳 筑摩書房  大正時代に発生した日本最大の被害をもたらした関東大震災。  地震発生直後から数日間の救護や拡大防止活動を中心に、  当時の人々が未曾有の地震に対して  どう取り組んでいったか、詳細に説明しています。  当時と、現在の違いはおおきいものの、  課題は変わらぬまま、残されていそうです。 ...続きを見る

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2006/06/18 21:11
秘密結社の世界史 裏社会の世界史です
秘密結社の世界史   裏社会の世界史です 秘密結社の世界史  感想☆☆☆ 海野弘 平凡社  江戸時代の研究者である著者が  「ダ・ヴィンチ コード」などで出てくるテンプル騎士団など  ヨーロッパ、アメリカなどにある秘密結社を中心に、  古代、中世、近代、十九世紀、二十世紀、秘密結社の現代  の6章で説明しています。  内容には関係ないんですが、  二十世紀は現代ではないんだなあ、と感慨深くて。     人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★有名どころがぞくぞくと  登場してくる秘密結社は  イスラ... ...続きを見る

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2006/06/16 18:15
日本史の一級史料 歴史家の仕事が分かる
日本史の一級史料   歴史家の仕事が分かる 日本史の一級史料  感想☆☆☆☆ 山本 博文 光文社  江戸時代の研究者である著者が  歴史資料の編纂方法や史料の解読方法  新しい史料の発掘など、歴史家の仕事を紹介しています。  東京大学史料編纂所という日本屈指の史料がある場所で  教授をしている著者が、本当の歴史のとらえ方を教えています。  歴史家になりたい人  大学の進路として国史学科など  史学を研究したい人には本当にお勧めです。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★歴史は推理かも  内容... ...続きを見る

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2006/06/15 19:54
ちょっと使ってみたくなる「江戸ことば」100選 江戸時代の日本語は・・・
ちょっと使ってみたくなる「江戸ことば」100選 江戸時代の日本語は・・・ ちょっと使ってみたくなる「江戸ことば」100選  感想☆☆☆☆ 中江克己 青春出版社  「御宿かわせみ」とか  池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」などで  ときどき気になる言葉がありますが、  そういう時に江戸時代の日本語が分かる便利な本です。  「おちゃっぴい」「ちゃきちゃき」などから  吉原の言葉まで幅広く扱っています。  1つの言葉あたり、数ページでまとまっているので  コンパクトでさらっと読めました。 ...続きを見る

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2006/05/31 19:22
白洲次郎 占領を背負った男 ダンディに暴走すれば…
白洲次郎 占領を背負った男 ダンディに暴走すれば… 白洲次郎 占領を背負った男  感想☆☆☆ 北康利 講談社  白洲次郎は  戦後、日本を独立へ導いた吉田茂首相の懐刀として、  あるいはエッセイスト白洲正子の夫として知られています。  戦後日本の混乱期をダンディに生き抜いた男と聞きましたが、  実はよく分かりませんでした。  この「白洲次郎 占領を背負った男」では  生い立ちから晩年まで白洲の生涯を丁寧に紹介しています。  「山本七平賞」受賞作品だそうです。 ...続きを見る

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2006/05/24 18:48
人はなぜ逃げおくれるのか−災害の心理学 パニックはまれだ
人はなぜ逃げおくれるのか−災害の心理学 パニックはまれだ 人はなぜ逃げおくれるのか−災害の心理学  感想☆☆☆☆ 広瀬弘忠 集英社  「災害心理学」は、阪神大震災以降、  よく耳にするようになりましたが、  災害時の対応などを災害心理学の立場からといた本。  特にパニック対策などを含めた災害発生直後の対応  に詳しくなっています。  たくさんの人を養う経営者、  災害報道に関わるマスコミ、  復旧に大きく関わる行政関係者らには  ぜひ目を通しておいてほしい本です。 ...続きを見る

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2006/05/22 18:16
ロビンソン・クルーソー 下 72まで頑張った!
ロビンソン・クルーソー 下 72まで頑張った! 『ロビンソン・クルーソー 下』  感想☆☆☆☆ デフォー 岩波書店  正確には「ロビンソン・クルーソーのその後の冒険」  先日紹介した「ロビンソン・クルーソー 上」の続編です。  無人島から生き返ったロビンソンがどういう老後を向かえたのか、  というと、妻の死をきっかけに再び旅行に出かけてしまうんです。  当初は、ロビンソンが暮らしていた島の再訪で、  島に残った人たちのその後の暮らし  (人食い人種との戦いが中心ですが)  が紹介されて、今度は東洋に向かいます。 ...続きを見る

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2006/04/13 18:38
贅沢貧乏のマリア 老セレブという夢
贅沢貧乏のマリア 老セレブという夢 贅沢貧乏のマリア  感想☆☆☆☆ 群ようこ 角川書店  文豪森鴎外の長女で、文筆業にも手を染めた森茉莉。  その茉莉のエッセイ「贅沢貧乏」などを題材に、  群さんがエッセイ伝記のように仕立てています。  耽美的な小説が知られる茉莉ですが、  その倒錯的な世界ではなくて、  現実味のある茉莉という女性に対して、  群さんが親しみと反発を表しながらも、  森茉莉の不思議さを紹介しています。     人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★本当の波乱の人生  父、... ...続きを見る

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2006/04/01 17:16
漂流記の魅力 日本で最初に世界一周したのは…
漂流記の魅力 日本で最初に世界一周したのは… 漂流記の魅力  感想☆☆☆☆ 吉村昭 新潮社  日本で最初に世界一周をした人は江戸時代の遭難者でした。  1793年、仙台を出てから遭難し、ロシアに漂着。  その後、さまざまな苦労を経て、  鎖国中の日本に開国を迫るための“道具”として、  世界を一周して帰国に至った「若宮丸」の4人の船乗りの話を紹介しています。  元の資料は「環海異聞」という記録だそうです。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★日本には海洋文学がなかったか?  「ロビンソン・クルーソ... ...続きを見る

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2006/03/31 20:57
99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方  仮説は変わるもの
99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方  仮説は変わるもの 99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方  感想☆☆☆☆ 竹内薫  光文社    科学的と見られていたものも、実は「仮説」ばかり。  事実に近いと思われている「白い仮説」と、  あいまいな「黒い仮説」の間をゆれうごくことが多いので、  全ては仮説、という自由な立場からの発想しましょう、という本です。  科学もじつはけっこう間違っている、ことがわかるテーマですが、  極限状態になると、あいまいな部分が多いんですね。 ...続きを見る

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2006/03/23 18:00
海国記−平家の時代 海が平家にもたらしたもの
海国記−平家の時代 海が平家にもたらしたもの 海国記−平家の時代  感想☆☆☆ 服部真澄 新潮社  平安末期の平氏の台頭と没落を  密貿易による経済的基盤などから小説にしたてています。  池宮 彰一郎さんの「平家」と重なるような内容ですが、  池宮さんは怪物のような存在の清盛が中心。  コレに対して、本書は平清盛の祖父、正盛から話が始まるように、  もっと長い時間で、平家の盛衰を書き記しています。 ...続きを見る

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2006/03/22 20:42
蒲公英草紙−常野物語  古き良き明治の痛み
蒲公英草紙−常野物語  古き良き明治の痛み 『蒲公英草紙−常野物語 』  感想☆☆☆☆ 恩田 陸 集英社  今月は1カ月、休まず続けて書くことができました。  さて最近、話題になっている「常野物語」(「とこの」と読むそうです。)。  その著者の恩田陸さんを初めて読みました。  「光の帝国」「蒲公英草紙」「エンド・ゲーム」  (「光の帝国」も読みました。)  と続く3作の真ん中から手をつけてしまいました。  明治期の幼い少女の語り口のやさしく、ほのぼのとした調子ですが、  内容は、超能力を持つ人の時代小説、という感じでし... ...続きを見る

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2006/02/28 18:10
デウスの棄て児  新説の天草四郎
デウスの棄て児  新説の天草四郎 デウスの棄て児  感想☆☆☆ 嶽本野ばら 小学館  語り口が気になる作家、嶽本さん。  珍しい時代小説で、主人公は天草四郎。  島原の乱を題材に波乱の生涯を終えた  個性的な天草四郎を生み出しました。 ...続きを見る

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2006/02/23 18:07
幕末単身赴任 下級武士の食日記  幕末の江戸の味は・・・
幕末単身赴任 下級武士の食日記  幕末の江戸の味は・・・ 幕末単身赴任 下級武士の食日記  感想☆☆☆ 青木直己 NHK出版  江戸時代の武士の日記をもとにした本で、  紀州藩の下級武士、酒井伴四郎の江戸生活を紹介しています。  江戸屋敷に“単身赴任”し、自炊・外食しているのですから、  現代の地方自治体の東京事務所勤務者のような暮らし。  幕末で、新撰組などが活動している時代なのに、  下級武士はのどかな暮らしをしていたことがよく分かります。 ...続きを見る

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2006/02/17 18:22
動物農場 とてもよくできた政治の寓話
動物農場 とてもよくできた政治の寓話 動物農場 感想 ☆☆☆☆☆ ジョージ・オーウェル 角川書店  政治は小説になりにくいものですが、  ここまで見事に小説にした本はあまりありません。  イギリスが生んだ反骨の小説家、オーウェルの代表作です。     人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★アフェリエイトの体験談が参考に  イギリスの農場で起きた動物たちの反乱。  自分たちで農場経営をしようとした動物たちは  力強く賢い指導者の下、夢の農場をつくるはずだったが・・・  幹部の争い(といっても2匹のブ... ...続きを見る

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2006/01/04 19:05
キリストの勝利 ローマ人の物語XIV ローマ人から神の国へ
キリストの勝利 ローマ人の物語XIV ローマ人から神の国へ キリストの勝利 ローマ人の物語XIV☆☆☆☆  塩野七生  新潮社  ローマの誕生から恐らく滅亡までを  テーマにした塩野さんの作品も第14巻まできました。  全体の感想としては  ハンニバル、カエサル、アウグストゥスの巻と  それ以外に対する著者の気の入れ方の差が  はっきりしている面白い連作です。 ...続きを見る

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2005/12/29 17:06
太平記 激烈な骨肉の争い
太平記 激烈な骨肉の争い 太平記  感想☆☆☆☆ 森村誠一 角川書店  南北朝時代の動乱を描いた古典「太平記」を  森村誠一さんがアレンジした小説。  漢語体の太平記のようなかっこよいフレーズは少ないのですが、  現代語なのですらすらと読めて、南北朝時代がよく分かります。  ちょっとした気晴らしには長すぎますが、  歴史小説好きな人にはぜひ読んでほしい本です。     人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★将棋の世界は  強烈な個性の持ち主後醍醐天皇  そして南朝の大黒柱、楠木正成や... ...続きを見る

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2005/12/09 21:59
白鯨 スターバックスの謎 
白鯨 スターバックスの謎  「白鯨」  感想☆☆☆☆  ハーマン・メルヴィル 八木 敏雄訳 岩波書店  いわずと知れたアメリカを代表する海洋冒険小説の名作。  講談社学芸文庫で何度か挑戦しては投げ出していましたが、  今回は岩波文庫で無事、読了。  訳文の相性が良かったみたいです。  読み終えてみると、膨大な脱線に魅力を感じるかどうか、  というところが、この本を楽しめるかどうかの境目でした。  まるで、鯨の博物誌です。  「マッコウクジラの頭の中はこうなっているのか」  とかを知りたい人は全部、読んで... ...続きを見る

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2005/11/07 19:58
英仏百年戦争 フランス人同士の王冠争奪戦
英仏百年戦争 フランス人同士の王冠争奪戦 英仏百年戦争  感想☆☆☆☆ 佐藤 賢一  集英社  「王妃の離婚」で直木賞を受賞した著者が  中世ヨーロッパの大事件のひとつ、  「百年戦争」の流れをコンパクトな新書にまとめています。  西洋史専攻だった著者らしく、  西洋歴史小説という新分野の小説を書き続けていますが、  この本もとても分かりやすいです。    人気blogランキング  ご協力お願いします!  ★フランス人同士の戦いだった  その昔、中学・高校の世界史の授業などで  「百年戦争」という言葉を聞いた人は... ...続きを見る

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2005/11/01 07:34
孤宿の人 少女と罪人の交流
孤宿の人 少女と罪人の交流 孤宿の人 ☆☆☆☆  宮部みゆきさんの時代推理?小説ですが、  舞台が江戸ではないのが、珍しい。  丸亀をイメージの元にした「讃岐国、丸海藩」。  スケールも大きく、今までの時代推理ものとはちょっと違います。 ...続きを見る

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2005/10/28 18:00
破軍の星 若き名将が活躍 
破軍の星  感想☆☆☆ 北方謙三 集英社  動乱の南北朝時代、混乱する奥州を  公家出身ながらも掌握し、足利尊氏を自害寸前まで追い込んだ  異色の名将にして貴族、北畠顕家の生涯をたどった小説。  「水滸伝」とか「三国志」とかで中国の歴史モノづいている北方さんですが、  わりと初期の時代小説で、前々から気になっていた本でした。  第4回柴田錬三郎賞受賞作です。    ★すがすがしい武将  北畠顕家といえば、奥州から京都まで騎馬隊で急襲し、  大軍率いる足利尊氏を壊走させた人... ...続きを見る

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2005/09/30 19:39
弱くても生き残る 「しぶとい戦国武将伝」
「しぶとい戦国武将伝」 ☆☆☆☆  弱肉強食の時代だった戦国時代。  その中で、弱いなりにも戦国時代をしたたかに生きのびた大名を紹介。  織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった  華々しく名を上げて活躍した武将ではありません。  かといって、  今川義元、明智光秀、柴田勝家など悲運で盛り上がるような人でもありません。  当然のように、  北条早雲、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、伊達政宗  といった戦国大名の代名詞のような人でもありません。  平凡で弱いながらも、しぶとく生きの... ...続きを見る

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2005/09/18 23:20
蒼き炎 大悪女・呂后伝  英雄の妻は悪妻?
蒼き炎 大悪女・呂后伝  感想☆☆☆  藤水名子 祥伝社  漢の高祖・劉邦の正妻、呂后を主人公にした小説は珍しい気がします。  劉邦の愛妾・戚姫に対して劉邦の死後、戚姫に残虐な刑をした! とか  韓信を初めとする漢帝国成立の功臣たちを次々抹殺した  など、劉邦死後の呂一族の専横の中心人物ですが、  陰湿な話題が多いだけに  日本の小説の主人公にはあまりなっていなかったような気がします。  (司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」では、  漢帝国初期の功臣誅殺はほとんど触れられていません... ...続きを見る

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2005/09/05 18:04
「海外貿易から読む戦国時代」 信長をヨーロッパから見る
「海外貿易から読む戦国時代」  感想☆☆☆☆  武光誠 PHP ...続きを見る

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2005/09/01 17:08
「英国セント・ギルダ島の何も持たない生き方−自分を幸せだと思う」 孤島の暮らし
「英国セント・ギルダ島の何も持たない生き方−自分を幸せだと思う哲学」  感想☆☆☆  井形慶子 講談社  英国北部のスコットランド、  その中でも大西洋に突き出した孤島、セント・キルダ島の歴史を紹介。  「何も持たない生き方」とありますが、  厳しい自然のために、「何も持てない生き方」だった気がします。  井形さんらしい、イギリスの智慧とか暮らしぶりとか  そういう話はほとんどなくて、あくまである島の話。  異色の本です。 ...続きを見る

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2005/08/31 21:40
「謎とき本能寺の変」 本能寺の変に隠された権力闘争
「謎とき本能寺の変」  感想☆☆☆  蒲生達生 講談社  織田信長に明智光秀が謀反を起こした「本能寺の変」。  この謀反には、実は黒幕がいた、という話です。  「おでこを叩かれて信長を怨んだ」とか素朴な光秀怨恨説もある中、  こういう風に整然と背景を紹介している本はとても興味深かったです。 ...続きを見る

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2005/08/23 06:16
「ヒトラー 最期の12日間」 そしてナチスの崩壊
「ヒトラー-最期の12日間」  感想☆☆☆☆  ヨアヒム・フェスト 岩波書店 ...続きを見る

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2005/08/21 20:23
風よ、万里を翔けよ 男装の名将の物語または皇帝・煬帝の没落
風よ、万里を翔けよ ☆☆☆☆  年老いた父親の変わりに、男装して、  中国・隋の高句麗遠征から隋滅亡まで戦った隋の女将、花木蓮の話です。  本来は、悲劇の名将のような話なんですが、  田中芳樹流にだいぶ、アレンジされています。 ...続きを見る

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2005/08/09 21:12
武家と天皇  王権をめぐる相剋  信長もたいしたことなかった
「武家と天皇  王権をめぐる相剋」 ☆☆☆☆☆  天皇家はなぜ続いたのか? しかも、武力がモノをいったはずの戦国時代にも生き残れたのはなぜか?  天皇と武士たちのかかわりについて、鎌倉時代から幕末までを一望しています。  特に、戦国時代の内容が中心で、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三人の関わり方の説明が充実しています。    信長たちと天皇  天皇に迫ったが、できなかった信長。  小牧・長久手の戦いで徳川家康に敗れたため、  東国支配という征夷大将軍の条件を満たせず、  関白と... ...続きを見る

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2005/05/16 21:06

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