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つくもがみ貸します

2007/11/21 22:45
つくもがみ貸します
畠中恵 角川書店 評価☆☆☆

「しゃばけ」がテレビドラマ化されますが、
江戸時代を舞台にしたあやかし(妖)が
同じように出てくるのが
新作の「つくもがみ貸します」。
愉快な妖怪が活躍して、
江戸時代の推理劇を展開しています。

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★つくもがみがスパイに
つくもがみ貸しますネタバレ覚悟で簡単に内容を紹介すると、
江戸の片隅で、
古道具屋兼損料屋出雲屋を営む
紅と清次の姉弟は、実は血のつながりがない。
根付や掛け軸など100年以上を経た
道具が妖怪になる
『つくもがみ』を貸し出しては、
さまざまな情報を得ていたが、
実は、紅は蘇芳という人を探していた…
という展開でして、
短編を積み重ねつつ、
話が徐々に進んでいって、
この1冊で完結していきます。
各章の扉は、日本古来の色を使った色紙で
なかなか凝ったデザインです。

★紅と清次
つくもがみの特徴は
紅の恋愛物語が伏線になっていること。
恋愛物を書かない著者なのか、と
思っていたので、これはちょっとびっくり。
展開そのものは読みやすいんですが、
推理だけではない、
吸引力を持たせた本になっていました。

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まんまこと 町名主は昔、裁判官でした

2007/06/19 22:02
まんまこと
 感想☆☆☆ 畠中恵 文芸春秋
 「しゃばけ」シリーズで
 のんびりした時代推理小説を
 楽しませてくれた畠中恵さんが
 新しいシリーズを始めました。
 それがこの「まんまこと」。
 雰囲気は「しゃばけ」とそっくりですが、
 アヤカシが出てこないのが違うところ。
 「まんまこと」のHPはこちら
 http://www.bunshun.co.jp/manmakoto/top.htm

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 ★町名主は裁判官?
 まんまことネタバレ覚悟で、簡単に内容を紹介すると、
 お江戸神田の町名主、高橋宗右衛門の息子、
 麻之助は評判の遊び人。
 しかし、町名主は玄関で身近な揉め事を捌く
 「げんか」という役割があった。
 涼やかな顔立ちで女泣かせの清十郎、
 真面目一筋の吉五郎という悪友と
 町の悩みを解決していきます…
 「真真事・ほんとうのこと」という意味で、
 真面目な娘がはらんだ子の父親を探す
 表題作「まんまこと
 柿を盗んだことから、親子の絆を探すはめになる
 「柿の実を半分」など6編で
 3人の活躍がユーモラスに書かれています。

 ★拾いすぎですね
 江戸時代ののん気さが伝わってきて
 好きなのは、「こけ未練」。
 麻之助がいろいろ拾い物をして
 困ってしまいます。
 「まずは狆」
 「次に娘を拾ってしまい」
 という展開でして、くすっという展開です。
 こういうのんびりした笑いを
 裏切らずに楽しませてくれる畠中恵さんでした。
 
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みぃつけた しゃばけシリーズの絵本

2007/02/14 06:36
みぃつけた
 感想☆☆☆☆ 畠中恵 絵・柴田ゆう 新潮社
 「しゃばけシリーズ」の最新刊です。
 江戸の薬問屋の若だんな一太郎が
 妖怪が見える能力を活かして、
 いろいろな事件に取り組むこのシリーズで、
 ずっとイラストを描いてきた
 柴田さんの絵で構成されている本です。
 
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 ★かくれんぼ
 みぃつけたネタバレしないように、簡単にあらすじを紹介すると、
 時代的には「しゃばけシリーズ」で、
 もっとも最初、といえるのでしょうか。
 幼い一太郎が病気で寝込んでいると、
 天井に小さな鬼が見えました。
 「きゅわわ」となく可愛い鬼と
 いつのまにか、かくれんぼに。
 その結果は…
 という展開です。
 さらっと読めて、完全に絵本ですね。
 小学生高学年なら十分読めます。
 でも、ほのぼのした感じが
 とっても伝わってきます。
 
 ★しゃぱけ入門にいいかも
 絵本のようではあっても、
 しゃばけシリーズらしい楽しさも
 十分味わえます。
 「しゃぱけ
 「ぬしさまへ
 「ねこのばば
 「おまけのこ
 「うそうそ
 (全部、以前書いた紹介にリンクしています)
 とつづいたシリーズで、最初の絵本。
 一太郎を支えている佐助、仁吉が出てこないので、
 次回からは2人(2匹?)も出る本が読みたい気がします。
 あと、ここまで、イラストが完成しているならば、
 アニメ化もできそうですね、しゃばけ。
 NHKとかにあいそうです。

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ねこのばば 佐助の過去が分かります

2006/08/16 18:47
ねこのばば
 感想☆☆☆☆☆ 畠中恵 新潮社
 江戸物&妖怪&ミステリーの
 「しゃばけ」シリーズの第3作です。
 「しゃばけ」「ぬしさまへ
 「おまけのこ」「うそうそ
 と、すでに出版されたシリーズは
 これで全部、読めました。
 夏休みの宿題、完了というところでしょうか?
 長編と短編集が混じっているこのシリーズですが、
 「ねこのばば」は短編集のほう。
 先日も書きましたが、
 このシリーズは短編集のほうがたのしいみたいで、
 「ねこのばば」も素敵でした。
 
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 ★栄吉の菓子、仁吉の恋
 ねこのばば収録されている短編は
 なぜか元気な若旦那の「茶巾たまご」
 迷子の女の子をめぐる「花かんざし」
 表題作「ねこのばば」
 手代佐助の過去が分かる「産土」
 夢の世界に巻き込まれる「たまやたまや」
 の5作品が登場します。
 相変わらず「きゅわきゅわ」と
 かわいい鳴家(やなり)は健在ですし、
 ほろっときたり、
 にこにこしたり、
 とのんびり楽しめながら読める本です。

 ★あの人は
 佐助の物悲しい過去の「産土」もなかなかですが、
 (「ぬしさまへ」の「仁吉の恋」と
 合わせて読んでおきたいところですね)
 個人的には「茶巾たまご」がよかったです。
 だって、あの若だんな一太郎がなぜか、元気。
 常に病弱で、死にそうになっている主人公ですが、
 なんと、ご飯だってお代わりしちゃいます、
 というすごいミステリー?に。
 このシリーズを読み続けてこそ、
 おかしい場面かもしれませんが…

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うそうそ 箱根でも妖怪と出会います

2006/08/16 17:51
うそうそ
 感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社
 いまお気に入りの「しゃぱけシリーズ」の最新作。
 「うそうそ」は「きょろきょろ。うろうろ」
 とのことです。
 5冊目の今回は、
 初めて大きく江戸から出て
 箱根が舞台になっています。
 ここでは妖(あやかし)のほかに
 なんと、山の神様や姫神さまも登場。
 天狗も出るし、
 謎の雲助、新龍も出てくると、
 久々の大展開ですね。

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 ★伏線は幾筋も
 うそうそネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
 病弱な若だんな一太郎は兄、松之助と
 二人の手代、佐助と仁吉と、
 箱根での湯治を目指します。
 しかし、船旅で小田原につくまでに
 手代2人が消えてしまう。
 そして、最初の宿で若だんなたちも
 誘拐されてしまいます…
 という、けっこう早い展開です。
 しかも、姫神様の関係と
 ある藩の話と、複数の伏線が仕組まれていて、
 このシリーズとしては
 激しい展開をしていきます。

 ★さらに個性的に
 江戸に舞台を限られていた「しゃぱけ」シリーズが
 江戸から出たので、
 ちょっと飛躍してしまう部分もある上、
 伏線も飛び飛びなので、
 ストーリーが追い続けにくい部分も。
 でも、それを補うかのように、
 各キャラクターの魅力が冴えています。
 佐助、仁吉も立ち回りがすごいですし、
 鳴家もしぶい活躍を…。
 そして、相変わらずの若だんな。
 個人的に好きな栄吉も一瞬だけ登場。
 しかし、ここでも不味い料理の話でして…
 ちょっとかわいそうです。

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ぬしさまへ しゃばけは短編がいいかも

2006/08/14 18:22
ぬしさまへ
 感想☆☆☆☆☆ 畠中恵 新潮社
 江戸物&妖怪&ミステリーの
 「しゃばけ」シリーズの第2作です。
 まとめて読んでしまっているんですが、
 第1作の「しゃばけ」(以前の紹介はこちら)
 最新作の5作目「うそうそ」(以前の紹介はこちら)は
 どちらも1冊1本の長編でしたが、
 この本は「おまけのこ」と
 同じく短編集です。
 でも、短編集のほうが、
 この本の軽妙さと
 落ちのキレのよさが楽しめる感じです。
 
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 ★栄吉の菓子、仁吉の恋
 ぬしさまへ収録されている短編は
 表題作の「ぬしさまへ」から
 栄吉の菓子が絡む「栄吉の菓子
 兄松之助への思いやりが
 感じられる「空のビードロ
 なぞの布団「四布の布団
 美男子仁吉の秘めた恋
 「仁吉の思い人
 そして、不思議な夢の世界
 「虹を見し事」の計6作品です。
 書き下ろしが多いせいか、
 含みのある感じで、
 「しゃばけ」の登場人物に
 陰影を与えるような内容が目立ちました。

 ★栄吉の菓子
 無才の菓子職人、栄吉が
 主人公ともいえるのが「栄吉の菓子」。
 「大変だ。栄作さんの作った菓子を食べた隠居が死んだ
 というインパクトのある出だしで、
 菓子でそこまで、と思わせつつも、
 若だんな一太郎と栄吉の関係が
 ほのぼのといい感じです。
 布団で寝入ってばっかりの若だんなですが、
 じつは器量の広い人に成長しているんだなあ、
 という感じが伝わってきます。

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しゃばけ 若だんなの登場です

2006/08/12 07:04
しゃばけ
 感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社
 江物妖怪ミステリー?
 「しゃばけ」シリーズの第1作です。
 以前、読んだ「おまけのこ」は
 実は4巻目でまた途中から読んでしまいました。
 で、最初から、と、「しゃばけ」に。
 お江戸の病弱探偵? 若だんなの活躍が
 楽しめますし、
 怖かわいい?妖(あやかし)たちも楽しめます。
 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品です。 

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 ★江戸の連続殺人事件
 しゃばけネタバレしない程度に粗筋を紹介すると、
 江戸一繁華な通町にある大店、
 長崎屋の若だんな一太郎は
 病弱だが、妖の血が混じっているので、
 妖怪が見えます。
 若だんなを見守る手代の
 仁吉、佐助も実は妖怪です。
 そんな、若だんながある夜、
 人殺しに巻き込まれます。
 そして、その後も薬種問屋を狙った殺人事件が…
 という謎の事件に若だんなが挑みます。
 途中まで、まったく犯人の見当が付かない、のは
 まさに「しゃばけ」シリーズならでは。

 ★栄吉さんは
 1冊で1話の長編の構成ですが、
 あっという間に読めました。
 キャラクターがいいんですね、やっぱり。
 心配性の手代、仁吉と佐助や
 小さな鬼、鳴家(やなり)は第1作目から
 登場して活躍します。
 でも、一番、気になるのは
 菓子屋の跡継ぎ、幼馴染の栄吉。
 栄吉のつくるお菓子の味がとっても気になります。

 ★おまけ
 新潮社の「しゃばけ倶楽部〜バーチャル長崎屋〜
 はなかなか充実していて、楽しめます。
 今度はラジオで2作目「ぬしさまへ」が
 放映されるそう。
 CG映画も期待したいところです

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おまけのこ 若だんなと妖怪の楽しい人情推理時代物

2006/06/20 18:50
おまけのこ
 感想☆☆☆ 畠中恵 新潮社
 「うそうそ」という本の広告で知りました
 「しゃばけシリーズ」と人気シリーズ。
 たまたまみつかった本から読みましたが、
 この本はシリーズ4作目だそうです。
 初めて読んだ著者ですが、
 軽妙な感じがとっても楽しめます。
 妖怪人情時代物推理小説、とでもいうんでしょうか。
 いっぱい詰まっているのに、すらすらっと読めました。

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 ★若だんなが主人公
 おまけのこ簡単な粗筋は
 江戸一繁華な通町にある大店、
 長崎屋の若だんな一太郎は
 病弱だが、妖の血が混じっているので、妖怪が見えます。
 若だんなを見守る手代の仁吉、佐助も実は妖怪で、
 みんな、街中のちょっとした事件を解決していきます…
 という感じでした。
 「こわい」「畳紙(たとうがみ)」「動く影」
 「ありんすこく」「おまけのこ」の5つの短編が入っています。
 体が本当に弱い若だんなのけなげな奮闘と、
 楽しいお化けたちがいい感じです。

 ★おばけがいい味
 個人的には、厚化粧してしまう女性が主人公の
 「畳紙」が気に入りました。
 屏風のぞき、というおばけがとっても魅力的です。
 とはいいつつも、一番不思議なのは人の心のようで
 「この世にある人の気持ちは、百万の不思議に思える
 と書いています。
 このシリーズ、よみ続けてみようかなあ。

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