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2007/06/13 23:04
ジェネラル・ルージュの凱旋
感想☆☆☆ 海堂尊 宝島社
東城大学医学部付属病院を舞台に、
愚痴外来の田口講師と、
厚生省の火喰い鳥、白鳥室長のコンビが
活躍するメディカル・エンタテイメントも
ついに3作目ですね。
「チーム・バチスタの栄光」では
最先端の心臓治療を、
「ナイチンゲールの沈黙」では
死後医療をサブテーマにしましたが、
今回の「ジェネラル・ルージュの凱旋」では、
救急医療が一番のテーマです。
ミステリというよりも、
スーパー医師、速水部長の活躍を楽しめる
ヒーロー小説という感じです。
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★救急救命センターの裏側で
ネタバレ覚悟で、簡単に内容を紹介すると、
ドクターヘリ導入を悲願とする速水部長は、
デパート大火災発生時に、下っ端医師ながらも
病院全体を仕切った時の活躍ぶりから
ジェネラル(将軍)と呼ばれるようになる。
しかも、血まみれの「ジェネラル・ルージュ」だが、
実は、この事件のときに、真っ赤な口紅を渡して、
勇ましくなるように速水にアドバイスをしたのが、
花房師長と噂されていた。
しかし、この2人が共謀して、
医療代理店と癒着している、という投書が
田口の元に届けられた。
田口は気が向かないまま、
高階病院長に調査を押し付けられ、
倫理問題審査会(エシックス。コミティ)の沼田教授に
翻弄されつつも、真相の究明に努力するのだが…
と展開していきますが、
ラストの大事件発生からが本当の見せ場かも。
「周囲のことなど考えずワガママいっぱいに振る舞う。
それこそがトップというものだ」
と豪語する速水部長らしい活躍です。
連作の密度がすごい
同じ病院が舞台ですから、
連作の密着度が高いのは当然。
特に、「ナイチンゲールの沈黙」とは
ほぼ同時進行のような展開です。
この2つを続けて読むと、
すごい密度で展開されていることが分かるので、
お勧めできる読み方です。
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