東京島

東京島
桐野夏生 評価☆☆☆ 新潮社

パートの主婦達の奇妙な作品
「OUT」以来の快作でした。
やっと読んだ「東京島」ですが、
ありえない空間で活躍する
40代の主婦という設定が
得意な桐野さんですが、
さすがに無人島にたった1人の女性として
君臨する中年女、という展開はすごいですね。

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★けっこう専門的
東京島ネタバレしない程度に内容を紹介すると、
沖縄の先の無人島に次々と
流されてくる漂流者たち。
いつしか人々はこの島をトウキョウと名づける。
40過ぎだが唯一の女性で別格扱いの清子は
リーダー格の男を手なずけることで
島に君臨してきたが、
一時記憶を失っていたGMこと、
森郡司がリーダーとして目覚めたことから、
少しずつ清子の地位が揺らいできていた…
という展開ですね。
この話は南太平洋のアナタハンという
第二次世界大戦中に戦争で孤立した島で、
1人の女性と、多く男性がともに暮らし、
女性を巡って男たちが殺しあう、という事件が
元ネタなんだと思います。
けっこうひどい話なんですが、
二〇代だった女性を四十路にしたのが、
桐野さんのたくらみですね。

★珍しいラストでは
孤島に漂流してくる、という
展開は「ロビンソン・クルーソー」以来、
延々と続いている構成。
人数が多くなると、
社会性が出てきますが、
この展開も「十五少年漂流記」から
「蠅の王」まである意味、
極められた内容ではあるんですね。
で、いずれもラストは、
島から出て行く、というのが典型。
でも、この東京島はこのラストに
アイデアがありました。
男性の漂流文学ではできなかった、
絶妙なラストで、
こういうことができましたか、と納得。

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この記事へのコメント

Roko
2008年09月08日 00:17
ハムりんさん☆こんばんは
無人島という閉じられた世界の中で、人間性がはっきり出てしまう所が面白いし、怖かったですね。
結末は、いかにも桐野さんだなぁと思いました。
ゆきさん
2008年09月26日 13:23
はじめまして。
東京島を買おうかどうか考えていたので
とても参考になりました。
私も書評ブログを運営してますが、
読まれている数がすごいですね?
私の読んでいない本が中心ですので、
このブログは本当に貴重なブログです。
よろしければ相互リンクお願いします。
http://yukio2008.seesaa.net/
2008年09月27日 09:46
Rokoさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
結末が個性的ですねよ、やっぱり。
桐野さんらしくてお勧めのところです。
2008年09月27日 09:47
ゆきさん、はじめまして。
相互リンクOKです。
こちらこそよろしくお願いします。
2008年09月28日 18:55
桐野夏生は大体読んでいていい作品が多いのですが、私としてはこれは食えなかったなぁ。

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  • 『東京島』 桐野夏生

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  • 東京島

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  • 東京島<桐野夏生>-(本:2009年38冊目)-

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