ピエタ 音楽家ヴィヴァルディを描く

ピエタ 本屋大賞にノミネート
評価☆☆☆☆☆ 大島真寿美 ポプラ社

最近の日本の小説で、
傑作とひさびさに思える本でした。
抑えられた描写がよく、
なんといっても余韻がいい。
ヴェネチアの海の香りと
ゴンドラ乗りの哀しい唄が漂ってきそうです。

★ヴィヴァルディの死
ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると……
ヴェネチアの繁栄の陰で、
孤児たちを育てて、その演奏で知られたピエタ慈善院があった。
その娘の一人、エミーリアの元に、
音楽を教えていた司祭アントニオ、
つまりヴィヴァルディの死が伝えられた。
エミーリアは、ピエタの支援者で
元の教え子ヴェロニカから
アントニオが作ったある譜面を探してほしい、
という依頼を受ける。
その捜査の過程で、先生が愛した高級娼婦クラウディアと出会った…
という展開です。
ヴェネチアの繁栄の終わりが感じられる時代で、
退嬰的な雰囲気が漂います。
アントニオとクラウディアの付き合いも
かなり大人の付き合いです。
「あの人は曲を書き始めると瞬時にして孤独になる」(P136)
とか、とても静かな関係でした。

★唄を探す
失われた譜面、つまり消えた唄を探す物語ですが、
この唄がついに見つかる時がとても感動的。
この場面だけでも映画になりそうです。
イタリアを舞台にしたこんなすごい歴史小説が
日本人の手で書かれたことに驚きです。

★追記 本屋大賞にノミネートされましたね
2012年の本屋大賞に、
「ピエタ」がノミネートされましたね。
ノミネート作品の中では一押しです。
こういうしっとりとした感動作が
わりと受けやすい賞ですし
(初期のころですが)
ぜひ多くの人に読んでほしい本です。

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