ホテルローヤル  直木賞受賞しましたね

ホテルローヤル
評価☆☆☆ 桜木紫乃 集英社

直木賞受賞がきまりましたね。
恩田陸さんをはじめ、ノミネート回数が多い人が
集まった今回の直木賞。
桜木さんの受賞はちょっと意外な感じでした。
前回、ノミネートされた「ラブレス」と同じように
北海道を舞台にした小説です。
「ホテルローヤル」はホテルローヤルというラブホテルを軸に
7つの連作短篇で構成されていて、
どろどろした不思議な感じがする作品でした。

★ホテルを巡る物語
ネタバレしない程度に
「ホテルローヤル」のあら筋を紹介すると、
ホテルローヤル、というラブホテルに関わる人たちが
7つの短篇でいろいろな角度から紹介されています。
ホテルローヤルそのものも開業から閉鎖、
そして廃墟になった状態までいろいろ描かれているのが
特徴的なところです。
廃墟になってから訪れた恋人たちの行動を描いた「シャッターチャンス」や
従業員の老女の日常生活を描いた「星を見ていた」、
さらには、ホテルの利用者の視点から描かれた「バブルバス」「せんせえ」
など細やかな視点の話が続きます。

★外とは違う不思議な世界
恋人との隙間風が感じられる物寂しさから
悲惨な事件も忘れさせるような夫婦の温かさまで、
幅広い感情を順繰りに描いていく丁寧さが
直木賞の決め手になったのでしょうか。
切ないようなお話が多いんですが、
個人的には3番目の作品「本日開店」のエピソード
「死ぬ間際にカチッと目を開けて『本日開店』と言ったんだ。
 そのあとぷつっと息が止まった」
がくすっと笑えてスキなんですが、
主人公の女性にとってはとんでもないことが開店してしまった
という恐ろしさにつなげてしまうのが、なかなかの力技。
著者自身の父親がラブホテルを経営していたそうですから、
耳に入ってくる話だったのかもしれませんが、
やっぱり、とても不思議な世界ですね。

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この記事へのコメント

嶋田有孝
2013年08月16日 23:39
はじめまして、嶋田有孝と申します。
いつも素晴らしいブログを御提供頂き、ありがとうございます。
とても参考になり、書籍購入の参考にさせて頂いております。
今日は、9月にPHP研究所から発行となる拙著『できる上司の叱り方』を献本させていただければと思い、メールを送らせていただきました。
拙い内容で恥ずかしい限りですが、感謝を込めましてお送りさせて頂ければと存じます。
御迷惑でなければ、御送付先などお教え頂ければ幸いです。
こちらのメールアドレスはaritaka.shimada@bell.ocn.ne.jpです。
よろしくお願いいたします。

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