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ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあらすじ 

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ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあらすじ 
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偉大なる、しゅららぼん 本屋大賞にノミネート

2012/01/25 20:56
偉大なる、しゅららぼん
評価☆☆☆ 万城目 学 集英社 

本屋大賞にノミネートされました。
関西を舞台に奇妙なお話を書き続けている万城目さん。
「鴨川ホルモー」で京都、
「鹿男あおによし」で奈良、
「プリンセス・トヨトミ」で大阪と書き続けてきて、
いずれも映画やドラマになりました。
この「しゅららぼん」では、滋賀を舞台にしました。

★不思議な能力を持つ高校生
ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
謎の力を持つという一族に生まれた日出涼介は
高校進学を機会に、親戚の家である城に預けられ、
その力を教えられことになる。
だが、高校に行くと、棗広海という学生と、
不審な動きをする校長がいた…
という展開です。
万城目さんらしい不思議世界が
小出しに小出しに引き出されていって、
琵琶湖を舞台に、最後はすごいことになります。
万城目さんが好きなら、
はずすことはない作品ですね。

★で、しゅららぼんは?
なぞの言葉「しゅららぼん」ですが、
その本当の音は主人公の2人にしか聞こえない、
という設定でありながらも、
その理由がとっても笑えます。
こういう馬鹿馬鹿しいアイデアを
さらっと書いていけるのは
万城目さんらしいところですね。
赤い制服とか、笑えるコネタもたくさんあるし、
この本もいつか映画かドラマになりそうです。

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番外・本屋大賞ノミネート作品 2012年の本屋大賞は大丈夫かな

2012/01/23 17:12
番外・本屋大賞ノミネート作品 2012年の本屋大賞は大丈夫かな

個人的に、一番頼りになる文学賞
本屋大賞の2012年のノミネート10作品が
発表されましたね。
去年は、個人的にはだいぶ期待とずれた結果だったんですが、
あれだけ売れたっていうのはやっぱりすごいと思います。
去年の大賞作品・・・・。

さて、2012年のノミネートを順番に紹介すると、
偉大なる、しゅららぼん 万城目学さん(集英社) リンク先に紹介あります
『くちびるに歌を』     中田永一さん(小学館)
『ジェノサイド』      高野和明さん(角川書店)
『誰かが足りない』     宮下奈都さん(双葉社)
『人質の朗読会』      小川洋子さん(中央公論新社)
ビブリア古書堂の事件手帖  ―栞子さんと奇妙な客人たち
              三上延さん(アスキー・メディアワークス) リンク先に感想あります
ピエタ大島真寿美さん(ポプラ社) リンク先に感想あります
『舟を編む』        三浦しをんさん(光文社)
『プリズム』        百田尚樹さん(幻冬舎)
『ユリゴコロ』       沼田まほかるさん(双葉社
の10作品です。
ちょうど半分の5冊、読んでいました。
本屋大賞の予想はあまり当たらないんですが、
(最近、直木賞はなかなかいい打率になりましたが)
大島さんの「ピエタ」が一押し! です。
シミジミ感動系として久々の傑作だと思います。
「ジェノサイド」も捨てがたいですが、
もう既に売れすぎているような気もするし…。
ともあれ、4月10日の発表が今から楽しみです。

★翻訳小説大賞とかは
今年から新設の翻訳小説大賞などは
特にノミネートの発表はないんですね。
こちらも4月の発表が楽しみです。

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くちびるに歌を
小学館
中田 永一
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ジェノサイド
角川書店(角川グループパブリッシング)
高野 和明
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誰かが足りない
双葉社
宮下 奈都
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人質の朗読会
中央公論新社
小川 洋子
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ピエタ
ポプラ社
大島真寿美
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舟を編む
光文社
三浦 しをん
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ありえないほどの傑作

2012/01/19 22:34
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
評価☆☆☆☆☆ ジョナサン・サフラン・フォア NHK出版

2月に封切りになる映画
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の原作です。
でも、映画よりも原作のほうがすごいはず、
と封切り前から断言できるほど、
とても感動的で美しい場面が詰まっています。
久々に文句なしの五つ星です。

★ニューヨークをさまよう少年オスカー
ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
9.11事件で父を失っている9歳にして
ちょっとすねた発明好きな少年オスカー・シェルは
花瓶からカギを見つける。
父が残した何かを開く鍵と考えたオスカーは、
「Black」という単語が書かれた封筒を手がかりに、
鍵と合う鍵穴を求めて、ニューヨークを探し回る…
というのが中心の軸。
この軸に、オスカーの祖父と祖母の回想の手紙が
絡んできています。
アメリカ文学の大テーマ「父」と「喪失」に
正面から取り組んでいく王道小説でありながら、
ゼーバルトを思わせるような写真の使い方や
(ラストの連続写真や、表紙と対応する手の写真とかは強烈)
文字の組み方や色使いなどで複雑に表現する技術の使い方は
いかにも21世紀の小説です。
世界文学はここまで進歩しているのか、と
平板で既視感の強い現代日本文学に飽きている方には
特にオススメです。

★かなり切ない話です
その一方で、印象的で切ないシーンの描写もまた、うまいんです。
例えば、オスカーが夢想した発明は、
光るサインを付けた救急車。
「人が死にかけて、病院まで街を運ばれていくとしたら、
 救急車はずっと光りつづけるんだ、
 さようなら! 愛している! さようなら! 愛している!」。

9.11事件の時、ニューヨークの街は
愛を告げる救急車で満たされたことでしょう。
そして、この突拍子もないシーンも、
この小説の大きな流れにピタッとはまっていきます。
ほんとうに、ありえないほどうまい小説です。

★映画のキャストは
ちなみに、
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は
キャストが豪華ですね。
お父さんはトム・ハンクス、
お母さんはサンドラ・ブロック
そして、主役のオスカーはトーマス・ホーンという
映画では新人の男の子。
泣かせる展開になりそうですが、
祖父母の手紙の話がだいぶカットされそうなところが
気になります。
カットされていたら、
これもまたアメリカ映画の大テーマ
「主役はいつだってアメリカ」になっただけなんですが、
小説よりもだいぶ薄い話になってしまいそうなのが
気がかりです。

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番外 直木賞「蜩ノ記」に決まりましたね

2012/01/17 20:17
番外 直木賞「蜩ノ記」に決まりましたね

直木賞が葉室麟さんの「蜩ノ記」に
決まりましたね。
評判がいい本でしたし、
これまでのノミネート数から考えても
順当な結果でしたね。
個人的には、恩田睦さんの「夢違」にも
期待していたんですが、
やっぱり近未来SFには厳しいですね。
SF系とファンタジー系にも
そろそろ直木賞が開かれるといいなあ、と思います。

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蜩ノ記
祥伝社
葉室麟
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夢違
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-11-11
恩田 陸
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ニッポンの書評 ニッポンの特殊な書評は

2012/01/09 16:59
ニッポンの書評
評価☆☆☆ 豊崎由美 光文社

書評ブログメッタ斬り! です。
書評ブログの現状として、仕方ないかな、とも思います。
同感するところも多くありました。
特に、「トヨザキ流書評の書き方」が載ってまして、
似たような準備の仕方で嬉しくなりました。

★ネタばらしは
ネタバレしない程度に内容を紹介すると、
主に文芸系の本についての
ニッポン(カタカナってところが既に揶揄なんですが)の書評を
欧米の書評との比較、
批評と書評の違い(感想文との比較もチョット)、
荒筋紹介の差、
ネタばらし問題などなど、
いろんな角度から課題点を指摘しています。
書評家の役目を
これは素晴らしいと思える作品を
一人でも多くの読者にわかりやすい言葉で紹介すること

と位置付けてますから、
当然、ネタばらし反対派!
うっかり地雷を踏みそうな話では、
伏字にしたり、だいぶ前に断りを入れたりしていて、
こういう親切な配慮は助かります。

★けなす書評はいらない
一番、同感できたのは、
けなす書評はいらない、ということでしょうか。
このブログで三ツ星以上だけ書くことにしているのは、
けなす時間があれば、
その分、本を読むほうがいい、
というアマチュアの強みでしているだけなんですが、
(おかげで3カ月くらい平気で間隔があきます)
けなす必要はないだろうなあ、とやっぱり思います。
ただ、ほめている書評を見て、
実際その本を読んでみたら、
私にはつまらなかった、
という“事故”も多い訳でして、
宣伝?ではない正直批評。をどう見抜くかが、
実は書評ブログの読み方の課題という気がします。

★一言だけ
最後に一言だけ。
ある批評をしている方への反論のため、
原文をネット上から引用している中で、
豊崎 ママ という感じの表記がありました。
この「ママ」は、
間違っていると分かってますが、
あえてそのまま載せてますよ、
というニュアンスだと思うんですが、
批評された方は名前を間違えた訳ではないと思います。
本当の字は、異体字の大が立のほうの崎なんですが、
文字化けしてしまうのを避けるために、
あえて常用漢字に変えているはず。
(そういう意味で、このブログでも「崎」です)
アマゾンでも、そう表記しています。
ブログ書評に踏み込んでいる本で、
ネット上の書き方の基本ルールを
知らないような紹介はずるい気がします。

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ニッポンの書評 (光文社新書)
光文社
2011-04-15
豊崎 由美
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ストロベリーナイト 脇役の個性的な刑事たち

2012/01/07 21:57
ストロベリーナイト
評価☆☆☆ 誉田哲也 光文社

フジテレビで連続ドラマ化される、
というので読んでみました。
年末に、再放送されていた
単独ドラマを見てしまったので、
小説中のキャラクターに、役者さんがかぶってしまう、
という事態になりました。
が、結果的にはこれでよかったようで、
小説よりも、ドラマ向きかも、という
印象を珍しく持ちました。

★連続殺人事件の接点は
ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、
警視庁亀有警察所管内のため池近くの植え込みから、
ひどい傷をおった男性死体が発見された。
捜査一課の姫川玲子警部補率いる
第十係が事件を担当するが、
姫川の推理で、ため池の中から次の死体が見つかる。
連続殺人事件になったため、
応援に駆けつけたのは姫川の天敵、
第五係のガンテツこと勝俣健作だった。
その一方で、姫川の部下、大塚が
ストロベリーナイトの存在を知るが……
という展開です。
けっこう強引な展開の上、
殺人の描写がかなり生臭いので、
好き嫌いがけっこうありそうな気がします。

★キャラが立ってます
テレビドラマを先に見たせいか、
ストーリーを楽しむ読み方をしなかったんで、
この小説の個性的なキャラクターが楽しめました。
主役・姫川は有り勝ちな設定のような気がしますが、
脇のキャラがいいです。
ライバルで手段を選ばない悪徳刑事、
勝俣が圧倒的で
ラストに向かうほど、すごい存在感です。
その勝俣をなやませるのが、
馬鹿なのに不思議な才能を見せる井岡刑事。
この2人を主役にした、
スピンアウト小説も読みたいくらいです。

★ドラマ「ストロベリーナイト」のキャストは
主役の姫川玲子を竹内結子さん、
姫川を慕う部下、菊田を西島秀俊さん、
そして姫川のライバルの刑事たちとして、
日下守を遠藤憲一さん、
勝俣健作を武田鉄矢さんが演じます。
この2人の存在感は期待できますね。
一番の期待は、姫川を慕う軽薄な、
それでいて優秀かもしれない?井岡刑事を
生瀬勝久さんが演じます。
文庫本のあとがきで、
ドラマ化された時のキャストの予想があったんですが、
遠藤さんと生瀬さんがビンゴ!
武田さんを加えて、
脇役3人にとっても期待しています。
連ドラでは、続編の「ソウルケイジ」
「シンメトリー」が原作になりそうでして、
こっちでは、菊田役の西島さんが
もうちょっと活躍しそうなんですけどね。

★追記・ドラマ「ストロベリーナイト」始まりましたね
ドラマ始まりましたね。
さっそく「シンメトリー」でして、
やっぱり続編の話がドラマ化されるんですね。
主役の姫川玲子と
部下の菊田の恋愛が
一つの軸になりそうです。
続編も読んだら、また紹介します。

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ソウルケイジ (光文社文庫)
光文社
誉田 哲也
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シンメトリー (光文社文庫)
光文社
2011-02-09
誉田 哲也
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番外 2012年 直木賞・芥川賞の候補作

2012/01/06 21:39
番外 2012年 直木賞・芥川賞の候補作

芥川賞と直木賞の候補作がまた発表されました。
今回は、割と常連の方が並びました。
個人的には、恩田睦さんか、
葉室麟さんに期待しています。

★とりあえず直木賞候補は
伊東潤さん  「城を噛ませた男」
歌野晶午さん 「春から夏、やがて冬」
恩田陸さん  「夢違」
桜木紫乃さん 「ラブレス」
葉室麟さん  「蜩ノ記」
真山仁さん  「コラプティオ」
の6作品です。
下半期6か月から月1冊、といういつものパターンですね。
前回は、企業小説の池井戸さんでしたから、
似たような分野の真山さんは遠い感じ。
推理系もちょっと難しいとすると、
恩田さんか、葉室さんが有望かな。
特に、「夢違」はひさびさに世界観がはっきりした
恩田さんらしい本なので、受賞チャンスかな。

★ちなみに芥川賞候補は
ちなみに芥川賞の候補のほうは、
石田千さん   「きなりの雲」
円城塔さん   「道化師の蝶」
田中慎弥さん  「共喰い」
広小路尚祈さん 「まちなか」
吉井磨弥さん  「七月のばか」
の5作品。こちらは受賞が決まって、
単行本になってからですね。

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城を噛ませた男
光文社
伊東潤
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春から夏、やがて冬
文藝春秋
歌野 晶午
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夢違
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-11-11
恩田 陸
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ラブレス
新潮社
桜木 紫乃
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蜩ノ記
祥伝社
葉室麟
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コラプティオ
文藝春秋
真山 仁
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