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魔王 感想☆☆☆☆ 伊坂幸太郎 講談社 久しぶりに伊坂さんの小説。 やはり、不思議な設定と不思議な展開。 でも、強引さやトリッキーな感じはなく、 むしろ穏やかな感じすらするのが この小説家の楽しみですね。 人気blogランキング ご協力お願いします! ★兄弟の話 ネタバレしない程度に簡単にあらすじを紹介すると、不思議な能力を持った安藤兄弟を 主人公にした短編「魔王」と「呼吸」の2冊です。 憲法九条の改正を巡って、 ファシズムを予感させる政治家犬養に対して、 相手の言葉を繰ることができる兄が挑む「魔王」。 一方、兄の死後、東北の山のなかで、 鳥の観察を仕事にした弟、潤也は 予知能力を身につけていたという展開の「呼吸」。 「消灯ですよ」というフレーズなど 少しずつ、登場人物や設定が重なりながら、 会話文の楽しさや、奇妙な設定の良さを かもし出す短編に仕上がっています。 ★宮沢賢治とムッソリーニ ファシズムへと傾く日本を背景に、 よく出てくるのがムッソリーニと宮沢賢治。 特に、宮沢賢治の詩が効果的に 使われています。 宮沢賢治はもともと全体主義的な思想を 含んでいることはいろいろ指摘されています。 全体に奉仕する個人の死というテーマの 「グスコーブドリの伝記」は 神風特攻隊を想起させるという指摘は有名ですが…。 でも、この関連性を踏まえていても、 賢治の使い方はいいですね。 「諸君はこの颯爽たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか」。 「生徒諸君に寄せる」という作品ですが、 なかなか効果的です。 (偽作という話もある作品ですが) 『魔王』のブログを 読んでいただきありがとうございました! 読み終わったら、ポチッとクリックを! |
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伊坂幸太郎 『魔王』
伊坂幸太郎『魔王』。 ...続きを見る |
HELLOGOODBYE 2006/11/25 03:03 |
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